3.8へ改めて作ることを本決まりに
グンゼ(現GSIクレオス)製ハイテックモデルのジャガーEタイプを作りみす、というこの連載。今回は前回に引き続き、インテリア関連の作業である。
【画像24枚】シートの検討以外にも色々やった作業の様子を見る!
今回行った作業は画像とキャプションでご確認いただきたいが、このあたりですこし詳しく述べておこうと思うことがある。それは前回も書いたが、キットの4.2Lのままではなく、3.8Lとして完成させようという考えのことだ。このあたり、ただ単にキットのまま作るのではつまらない……というような、オタク的なへそ曲がり根性の発露とも思われてしまいそうなので、そこをちょっと詳述しようと思う。
そもそも、キットのエンジン周りなどに3.8Lと4.2Lのディテールが混在していることは、すでに第7回の写真キャプションでも触れていた。特に、ボンネットを開けなければ見えることのないエンジン関連だけではなく、普通に見えっぱなしになるマフラー(リアサイレンサー)の形が4.2ではなく3.8のそれであることは、由々しき問題である。
私が参照しているパーツカタログは、Eタイプの専門店さんが現在ネット上で公開しているもので、「リビルド」というような表記もあり、すべてが当時のパーツ形状で描かれているのかは若干疑問が残るのだが、見つけられた数多くの実車写真でも、4.2と3.8ではマフラー形状が違う。これはやはり、キットのマフラーは3.8のものなのだろう。
とは言っても、マフラーの形状は基本的には円筒の組み合わせなので、自作しようと思えばできそうだ。エンジン関連をよく見ると4.2の場合のディテールで作られているパーツもあるので、どちらにしようかはまだ決めかねている……というのがちょっと前までの私の態度だったのだが、先日パーツカタログをちゃんと見直して気が付いた。4.2と3.8で違うディテールの部分は、このキットのエンジン関連パーツは全て3.8になっているのである。
以前の私がどの部分を「これは4.2の形だな」と判断したのか、今となっては思い出せない。しかし、これはおそらくエンジン前面に付くウォーターポンプだったのではないかと思う。と言うより、この部分については判断を保留していたのかもしれない。というのは、ウォーターポンプについては後側からの見た目でパーツの絵が描かれていることに、今回やっと気がついたのである……。
3.8用のシートパーツは現在手元に2種類あるのだが…
と、そこで問題になるのが、シートのパーツをどうするかだ。キットには、四角く分厚いシートが付いている。横にエッチングの金具を付けることになっているので、おそらくリクライニング可能というか、シートバックは前に倒せるのだろう。これは4.2のシートである。一方、3.8のシートは、動きそうもないシートバックがペラッとくっ付いている、丸っこい形の、若干簡素なバケットシートだ。そのためキットのパーツは使わずレベルのそれに交換するということは、前々から考えていた。
……とは言っても若干気持ちに揺らぎがあって、それは「エレールのシートでもよいのでは?」ということである。なんでもかんでもエレールのパーツに交換するのも勿体ないことだし、そもそも私はエレールのキットをこのために潰してしまう気はないのだが……どうしたものか……と考えたところで、やっと思い出した。前回書いたように、エレールは4.2にして作るつもりなのである。自分で決めて忘れていたのだが、それならシートをトレードしても全然構わないわけだ。
そこで今回どちらのパーツを使うかを、両者を比較して考えたのだが、色々検討の結果、やはりエレールのパーツを使うことに決めた。タイトルの写真はレベルのシートを合わせた状態であり、今回出した結論とは違うのだが、エレールのパーツは真っ黒なため、何が何だか分からない写真になってしまうので……。
キャプションにはエレールのパーツに決めた理由を書いておいたが、実際のところ、実物はおそらく張り替え・リビルドばかりなのであろう、同じ3.8のシートであってもみな微妙に形が違う。その中にはレベルのパーツそっくりな形状のシートも存在していたことを、念のため書き添えておこう。
■関連記事
- インパネ問題は解決!しかし少し寂しい気も…旧グンゼ製ハイテックモデル「ジャガーEタイプ」を地道に作ってみる・第17回
- 掟破りの船出には、人知れず課せられたハンデも!「C2コルベット」で大海原へ進み出たMPC【アメリカンカープラモ・クロニクル】第19回
関連記事
爆発!的人気のTVドラマ車両がプラモ界も席捲!?その力を最大化したのは…【アメリカンカープラモ・クロニクル】第38回
CARSMEET モデルカー俱楽部
2024.11.09
屋根が外れる!オーディオルームが見える!!ニチモの超傑作「タウンエース」 名作キット列伝・第4回【CARSMEETモデルカー倶楽部】
CARSMEET モデルカー俱楽部
2024.10.29
可愛い真っ赤な「大人のオモチャ」に激震!?…1978年最速の1台がコレ!!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第37回
CARSMEET モデルカー俱楽部
2024.10.26
最良の組み合わせで最高の作品に!タミヤ+フジミで作る「ポルシェ911ターボ」第1回【CARSMEETモデルカー倶楽部】
CARSMEET モデルカー俱楽部
2024.10.15
愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?
複数社を比較して、最高値で売却しよう!
車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。
手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!
一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!
【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>