2040年に四輪車におけるEV、FCEVの販売比率100%を目指すホンダの布石。
ホンダは、「CR-V」をベースとした新型燃料電池車(FCEV)の生産を、2024年から米国オハイオ州メアリズビルの四輪車生産拠点「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター(PMC)」にて開始する。
PMCは、少量生産に最適な生産設備を備えており、熟練した技術者が持つ職人の技と革新的な先進生産技術の融合により、最高レベルでの品質とクラフトマンシップを実現する工場であり、2代目NSXが生産されてきた。こうしたPMCの特長は、特殊な組み立て工程を必要とするFCEVの生産にも適しており、新型FCEVの2024年からの生産を担うことになる。
新型FCEVは、今年夏に米国で発表された新型「CR-V」をベースに開発され、FCEVならではの短時間で水素を充填でき長距離走行できる特長に、家庭や街中で充電できるプラグイン機能を追加したモデル。
【写真6枚】2050年のカーボンニュートラル実現に向けた一台。
ホンダは、走行時に水しか排出しないFCEVを究極の環境車と位置づけ、1980年代後半から研究開発を行ってきたという。2002年には「FCX」が、FCEVとして世界で初めて米国環境保護庁およびカリフォルニア州大気資源局認定を取得し、日本と米国でリース販売を開始した。2008年には「FCXクラリティ」、2016年には「Clarity Fuel Cell (クラリティ フューエル セル)」のリース販売をそれぞれ開始するなど、FCEVの開発に取り組んできた。
ホンダは2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、2040年に四輪車におけるEV、FCEVの販売比率100%を目指しており、このたびの新型燃料電池車も、この目標実現に向けた取り組みの一環となる。なお、新型FCEVの詳細については、米国での2024年の生産に向けて、今後、順次発表していく予定だ。
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