最新ウェポンが投入された武闘派ポルシェの筆頭格!
RS(レン・シュポルト=レーシング・スポーツ)とは、ポルシェのモータースポーツ直系となるロードゴーイング・レーシングマシンに与えられてきた称号で、911では1973年発表のカレラRS2.7が始祖にあたる。
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見た目にもインパクト抜群の2分割可変式リアウィング。フロントの無段階式スポイラーと連携して強力なダウンフォースを発揮する。
今回発表された992GT3ベースの最新RSが搭載するエンジンは、GT3に対して+15psの525psを発生する自然吸気の4Lフラット6。この高性能を達成するべく、プロフィールを変更した新設計のカムシャフトなどが組み込まれるほか、ル・マン24時間のクラスウィナー、911RSRや同GT3Rと同様のセンターラジエターコンセプトが採用される。このシステムは、従来の3基のラジエターに代えて1基の大容量ラジエターをフロントに寝かせて配置することで、軽量化と同時にフロント左右にスペースを生み出し、ウィング状の無段階アクティブエアロダイナミックシステムを装着することが可能になるというもの。
その結果、リアの2分割式ウィングと合わせて、200km/hで409kgもの強力なダウンフォースを生み出すことができるなど、より一層、空力特性を味方につけることを可能にしている。ちなみに、この数値は先代GT3RS(991-Ⅱベース)の約2倍に相当し、285km/hでのトータルダウンフォースは860kgにも達する。
基本的にはGT3のそれをベースとするが、ドアオープナーをストラップ式とするなど、軽量化の手はコクピット回りにもおよぶ。
また、市販モデルとしては初めて、DRS(ドラッグリダクションシステム)が採用されているのもトピックだ。このシステムはストレートを走行中、ある一定の条件下でスイッチをオンにすると、リアウィングが水平になって空気抵抗を低減し、速度をさらに上昇させることができる一方、高速域からのフルブレーキングでは、フロントおよびリアウィングが自動でエアブレーキとして機能、最大限の減速力を発揮してみせる。
サスペンションはF:ダブルウィッシュボーン、R:マルチリンク。タイヤはF:275/35R20、R:335/30R21のミックスサイズとなる。
なお、RSの伝統でもある軽量化は、ドア、フロントボンネット、フェンダー、ルーフ、そしてフルバケットシートなどにCFRP素材を採用した結果、空車重量1450kgを実現。動力性能は、GT3に対してファイナルが若干低められた結果、最高速度は318km/hから295km/hへと引き下げられる一方、0→100km/h加速は3.4秒から3.2秒へと短縮している(ともに7速PDK)。
参考までに、ドイツ本国での価格は22万9514ユーロ(19%の付加価値税込みで約3145万円)、すでに受注を開始している。
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