エンジンか、モーターか――? アウディの対照的な最新SUV「SQ5」と「e-tron50クワトロ」を徹底比較。今、買いなのはどっち…⁉

最先端を体感できるe-tronシリーズ

アウディのバッテリーEV第1弾として登場したのがe-tronだ。モーター出力や搭載するバッテリーの量により、50クワトロと55クワトロの2タイプが設定される。新時代のクワトロともいえる電動4WDを採用する。

SQ5からe-tronに乗り換えると、A6シリーズのようなひとクラス上のコクピットが迎えてくれる。オプションのバーチャルエクステリアミラーや、e-tron専用デザインのシフトレバーなどとあいまって、先進的な印象が際立っている。正直なところ、液晶表示のサイドミラーは苦手だが、シフトレバーの扱いやすさは特筆すべきもので、これだけでもEVにかけるアウディの意気込みが伝わってくる。

試乗したe-tron50クワトロは、前後2基のモーターが230kWを発揮。重量193kgのクルマに対しては溢れんばかりのパワーこそ感じられないものの、素早く加速させるには十分な実力。しかも、速度や場面によらず、アクセルペダルに動きに即座に反応し、間髪入れずに余裕ある加速を見せるのが実に頼もしい。EVならではの低重心に、アダプティブエアサスペンションを標準装着するe-tronは快適かつ落ち着いた乗り心地を示し、その洗練された走りはプレミアムSUVにふさわしいものだ。

先進の技術による洗練された走りこそアウディの魅力。それがより強く感じられたのが、EVのe-tronだった。

e-tronは「技術による先進」をより強く感じる一台

充電など、慣れ親しんだICE車にはない手間がかかるものの、e-tronが誇るスムーズで力強い走りや、高級感漂う洗練した走りは実に魅力的だ。「技術による先進」をより強く感じるという意味からもe-tronを推したい。

【Specification】アウディSQ5
■全長×全幅×全高=4685×1900×1635mm
■ホイールベース=2825mm
■車両重量=1920kg
■エンジン種類/排気量=V6DOHC24V+ターボ/2994cc
■最高出力=354ps(260kW)/5400-6400rpm
■最大トルク=500Nm(51.0kg-m)/1370-4500rpm
■トランスミッション=8速AT
■サスペンション(F:R)=ウイッシュボーン:ウイッシュボーン
■ブレーキ(F:R)=ディスク:ディスク
■タイヤサイズ(F:R)=255/45R20:255/45R20
■車両本体価格(税込)=9,510,000円

【Specification】アウディe-tron 50クワトロ
■全長×全幅×全高=4900×1935×1630mm
■ホイールベース=2930mm
■車両重量=2400kg
■モーター最高出力=312ps(230kW)
■モーター最大トルク=540Nm(55.1kg-m)
■トランスミッション=1速固定式
■サスペンション(F:R)=ウイッシュボーン:ウイッシュボーン
■ブレーキ(F:R)=ディスク:ディスク
■タイヤサイズ(F:R)=255/50R20:255/50R20
■車両本体価格(税込)=10,690,000円

アウディ公式サイト

フォト=宮越孝政/T.Miyakoshi ルボラン2022年9月号より転載

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