細部を変更して1982年後半仕様を緻密にモデル化
スケールを超えた仕上がりと、「トミカ」の名に相応しい可愛らしさとで定評のある、トミーテックのミニカー、トミカリミテッド ヴィンテージ/トミカリミテッド ヴィンテージNEO。同シリーズでも特にマニア垂涎の的と言えるのが、エンジン再現までも果たしたレーシングカーの数々だ。特に、トミカ40周年記念アイテムとして2010年に発売したスカイライン・スーパーシルエットがその代表的存在と言えるが、今回このモデルに、久々に新バリエーションが加わることとなった。同車参戦初年度、1982年の後半に走っていた仕様である。
【画像32枚】迫力と緻密さが魅力のスーパーシルエットを見る!
あのGT‐R(PGC10/KPGC10)の50勝からおよそ10年のブランクの後、サーキットに戻ってきたスカイライン。それは、当時のFIAの規定でグループ5に属するマシーンだった。1979年に始まった富士スーパーシルエット・シリーズへと参戦したのである。日産ワークスは同シリーズに1981年からシルビアとガゼールで参加、翌1982年にはガゼールの代わりにブルーバードとスカイラインが加わって、日産ターボ軍団参上とあいなったのだ。
そのボディは市販仕様のスカイラインの面影こそ残していたものの、巨大なフェンダーや前後スポイラーで。搭載されるエンジンはL型4気筒をベースとするDOHC 16バルブにターボチャージャーを装着したLZ20Bで、その最高出力は570PSに達したと言われている。赤と黒のカラーリングと、減速時に排気管から吹き上げる大きな炎の迫力は、当時の観客を大いに魅了したのである。
トミカリミテッドヴィンテージNEOでは、このスカイラインシルエットを1983、1984年の各仕様ですでにリリースしている。後期鉄仮面マスクの1984年仕様が前述のトミカ40周年記念アイテムであったが、その後、前期マスク仕様も発売。
今回の1982年仕様では、マーキングやホイールの変更だけでなくフロントカウルの形状も一部変更、さらにルーフ中央にはアンテナを追加している(ユーザー取付部品)。
もちろん、フロントカウルは着脱可能でLZ20Bエンジンを鑑賞できるほか、リアルに再現されたコクピットも健在だ。
気になる発売は2022年12月の予定、定価は7,700円(税込)。トミカとスカイラインのどちらの歴史にも欠くことのできない赤と黒のシルエット、コレクターならずとも見逃すことのできないアイテムだ。
公式サイト
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