ここで紹介するのはアオシマのプラモデル『ザ・チューニングカー』シリーズの中でも、独特の後ろ姿を持つ「スカイライン・ハードトップ2000GT-X」の作例。ビルダーの吉田優氏により当時の箱絵のルックスをそのままに再現した「箱絵仕様」である。ベースカーとなる4代目スカイライン(C110型)、通称「ケンメリ」は1972年9月に発売され人気となり、歴代でもっともヒットしたモデルとなった。その愛称は「ケンとメリーのスカイライン」という広告のキャッチフレーズによるもので、広告には相合傘のシンボルマークとともにケンとメリーという若いカップルが登場。テレビCMでは2人が全国を旅するストーリー仕立てとなり、北海道美瑛にはCMに登場したケンメリの木が残され、今でも観光名所になっている。このケンメリが中古車市場に流れる1970年代中盤から後半となると、当時のストリート系!?の方々にも大変人気となり、改造車ベースとしても大変重宝されることになる。こちらの箱絵仕様は、ハヤシストリートのホイールにローダウン、カスタムペイントと当時の改造手法がなんとも懐かしいが、なんといっても特徴的なのは初代カリーナ2ドアハードトップのテールランプをリアガーニッシュごと移植したカリーナテールであろう。
カリーナテールの箱絵仕様とは?
ケンメリデビューと同じ1972年の12月にデビューしたカリーナ2ドアハードトップは、CMで俳優の千葉真一を起用。『足のいいやつ』というキャッチコピーとそれまでの2ドア、4ドアとは異なる躍動感あふれるクーペフォルムは今見てもスマートで、スクエアなテールランプも特徴的であった。当時の改造車は、フェイスやテールを他車から流用することも流行していたが、このカリーナテールも移植後若干サイドをツリ目にするなど様々な手法が用いられた。『ザ・チューニングカー』シリーズの「スカイライン・ハードトップ2000GT-X」箱絵仕様からは、そうした当時のシーンを垣間見ることができる。
この吉田優氏制作のケンメリは、なんとフロントグリル、およびリアガーニッシュの可変ギミックが採用されている。左右に取りつけられた回転軸を基準に、フロントは純正とクジラクラウンの愛称をもつ4代目クラウン、2ドアハードトップ(MS70型)の画目フェイスを。リアはお馴染みカリーナテールと純正の両方が楽しめる。また接点にネオジム磁石を仕込んでいるので、カチッとしっかり固定されるのだ。ツートンの境目のゴールドラインは自作デカールをおごるほか、車高の再現っぷりも素晴らしい一台となっている。可変ギミックのディテールは是非、ギャラリーでご覧いただきたい。
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