直線基調のボディラインがスタイリッシュ!
財布の軽い若者にスポーツクーペの醍醐味を伝え続けた名車、カローラ・レビン。その3代目モデルは、1979年3月に登場した。このときカローラのモデルチェンジが行われ、それと同時にデビューしたのである(カローラとしては4代目となる)。カローラに用意されたボディは2ドアと4ドアのセダン、2ドアのハードトップ、3ドアのファストバック・クーペとリフトバックの5種類、このうちファストバック・クーペのツインカムエンジン搭載車のみをレビンと称した。「ツインカムエンジン」とはもちろん名機2T-Gであるが、排ガス規制適合のためインジェクション化され、この時は2T-GEUと呼ばれていた。1.6Lの排気量から115psを発揮、このユニットはセダンなど他のボディにも搭載されたが、そちらはGTを名乗っている。サスペンションは前ストラット/後4リンク(ラテラルロッド付き)、ブレーキはフロントのみがディスク、そしてミッションは5速MTのみであった。型式名はTE71となるため、今も「71レビン」の通称で知られている。
シャープなボディラインと、新設計シャシーそしてツインカムの走りでなかなかの人気を博した71レビンだけに、プラモデル化も少なくなかった。バンダイ1/20、フジミ1/24、日東1/28といったところだが、しかしそのいずれもが絶版で希少な存在となっているのは残念なところ。しかし、E70系カローラのセダンはイマイのキット化したものがアオシマに金型継承され、今も販売されている。ここでお見せしているのは、このアオシマ製1/24スケールのセダンをベースに、71レビンへと大改造した作品なのである!
ボディの改造は幅詰めから始まる!
イマイ版は後期型GTだったが、金型を引き継いだアオシマはパーツ追加で前期型などのバリエーションを展開している。ボディは側面はほぼ忠実にスケールダウンされているが、車幅はかなり広め。実車寸法1625÷24=67.7mmに対し、キットは約72mm。ボディ形状変更に伴い折角なので幅詰めも行うことにし、中央で切断(トランク部はナンバー周りを活かせるよう左右2か所で)。約4mm幅を詰め再接着、裏からの補強をしっかり行う。ここからキャビン形状の変更、まずリアドア途中からトランク部にかけてを切除する。
1mmプラ板でリアゲートとB/Cピラーを切り出しボディに接着。次に、フロントフェンダーからAピラー下に写真のように切れ目を入れて、Aピラー基部に1mmプラ板をかませつつ、オーバーハングの切れ目にもプラ板を1mm分入れて再接合する。これでフロントウィンドウの傾斜がセダンより強くなり、オーバーハングも伸びて一石二鳥のはずだったが、まだ延長分が足らないのでフロントマスク自体を一旦切り離し、1mmプラ板をもう1枚挟んだ。ボンネットのプレスは位置がセダンと異なるので0.5mmプラ板で改修。サイドモールも削除し、側面下端の段落ち状プレスはレビンには不要なので埋めてしまう。
Aピラー位置を前進させすぎたので再調整。ボンネットとルーフに切断線を入れ、ルーフを2mm程詰め(ボンネットを伸ばして)ピラーを後退させる。ドアノブはボディから切り出し位置を入れ替えて再接着。ドアラインを彫り直し、窓枠を細切りプラ板で自作した。サイドモールは1mmプラ板から切り出し接着。実車はパネルの凹面にモールが収まっているので、モールの上下を0.5mmのBMCタガネで彫り込みそれを表現。カウルトップのルーバー位置もセダンと異なるので一旦開口、スリットを彫り込んだプラ板をはめた。フード中央の峰を0.3mmプラ板で再現、リアバンパーを受ける部分の形状も変更した。
ボディを幅詰めした分シャシーも幅詰めが必要だが、両サイドを2mmずつ切り落とせばOK。リアシートも両サイド各2mm詰め、トノカバーは1mmプラ板から切り出しシートに接着。前席シートは形状が若干違うので、プラ板や瞬間接着剤+硬化剤で改修した。ドア内張りもセダンと異なるので、キットパーツを型紙に1mmプラ板から切り出す。スジボリを入れ、プラ板や伸ばしランナー等で細部を自作。ダッシュボードも改修した。シートベルトのキャッチやホルダー、サンバイザー等をプラ板で自作。キットはダッシュや内張りはボディ側に付ける設計だが、作例では全てシャシー側に。シートの接着位置も内側にずらし、床にはフェルトを貼り付けた。
フロントグリルはプラ板で自作、前後ライトはアクリル板から作り起こしている。ボディカラーは実車の「ハイグローダークブルーメタリック」を再現。クレオスのGXメタルバイオレットにブラックを混ぜている。ボディサイドの「DOHC EFI」や前後の「LEVIN」は自作デカール、「TOYOTA COROLLA」はキットのデカールを使用した。
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