ジャガーTCSレーシング、フォーミュラE選手権・第3世代マシンのコンセプトリバリーを公開!

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ピュアEVのラグジュアリー・ブランドに生まれ変わるジャガーの未来をも示唆

ジャガーTCSレーシングは、フォーミュラEによる第3世代(Gen3)レーシングマシンの世界初公開に続き、次世代の電気自動車レースのためのテストカーのコンセプトリバリーを発表した(リバリー=カラーリング)。
ジャガーTCSレーシングは次世代のフォーミュラEへの長期的な参加を表明しているが、このリバリーの、抽象芸術からインスピレーションを得たという「大胆でモダンな」デザインは、Gen3 マシンのドラマチックさを示したものだという。モノクロカラーとシャープなデザインの洗練された雰囲気は、ジャガー・ブランドにおけるサステナビリティ(持続可能性)に富んだモダン・ラグジュアリーの再構築を反映したものだとのこと。ジャガーは2025 年からピュアEV(電気自動車)のラグジュアリー・ブランドとして生まれ変わるという。このコンセプトリバリーは、まもなく始まる重要なトラックテストの段階で、「I-TYPE」Gen3 開発マシンに採用されるが、シーズン9 用のリバリー最終版は、今年後半に発表予定。より軽量かつパワフルで効率的なGen3 マシンは、電気自動車レースカーとしてのパフォーマンスの新たなベンチマークとなり、電気自動車向けの急速充電技術の開発を加速させ、世界中の大都市でよりエキサイティングなレースを実現することが期待されている。Gen3 マシンの出力は350kW(現在250kW)に強化されるが、回生ブレーキからレースで使用されるエネルギーの40%以上を生み出すことが可能とのこと。前後両方にパワートレインを搭載した初のレースカーとして、フロントには250kW、リアには350kW の回生能力を実現すると現行(250kW)の2 倍以上。その結果、Gen3 マシンは、リアに油圧ブレーキを装備しない初のフォーミュラカーになるという。ジャガーTCSレーシングのチーム・プリンシパルである、ジェームズ・バークレーは次のように述べた。
「フレッシュでモダンなデザインを採用したGen3 向けテストカーのコンセプトリバリーを発表することができ、とても興奮しています。この抽象的なリバリーは、次世代のフォーミュラE に向けた、チームの力強さが表現されています。Gen3 マシンは、より速く、エキサイティングで、よりドラマチックなホイール・トゥ・ホイールのアクションを新しい市街地のレーストラックで発揮してくれると期待しています。この新しいマシンとテクノロジーで、最高のライバルたちと競うことを楽しみにしています」
来シーズンの開幕から、フォーミュラEのGen3 には、ジャガーのパワートレインを搭載したマシンが4台出走することになる。ジャガーは、高電圧電動モーターやインバーター、トランスミッションやクーリングシステム、ケーシングおよびサスペンションなどの新しいパワートレイン・テクノロジーをエンヴィジョン・レーシングに供給予定だ。ジャガーTCSレーシングのエンジニアは、「I-TYPE」Gen3 マシンの開発、設計、テストに注力し、今年後半にはチーム・リバリーを正式発表、フォーミュラE テストに挑むことになり、並行して2022年ABB FIAフォーミュラE世界選手権をタイトル獲得に向けて戦っていくという。

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