「VWゴルフV TSIトレンドライン」122psTSI+7速DSG搭載。TSIシリーズの本命モデル!!【VW GOLF FAN Vol.16】

2021/03/05 11:00

※この記事は2008年6月に発売された「VW GOLF FAN Vol.16」から転載されたものです。

前号で海外試乗リポートをお届けしたばかりのゴルフの末弟、1.4LシングルチャージャーTSI+7速DSGを搭載する「ゴルフTSIトレドライン」がこの6月に早くも日本上陸を果たす。今回、その日本仕様に試乗する機会を得たので、早速、ロードインプレッションをお届けしたい。

従来のVにはなかった身のこなしの軽さ

本誌読者の皆さんなら、このゴルフTSIトレンドラインがどういう内容を持ったクルマであるかは、多分なにをいまさらだろうが、かいつまんで説明しておこう。

GTIやGTTSIにはない“軽さ”が魅力

1.4Lの直列4気筒エンジンを搭載するのはGT TSIやコンフォートラインと同じだが、その過給をスーパーチャジャーとターボチャージャーの2段構えとせず、小径のターボチャージャーのみとして、最高出力122ps/5000rpm、最大トルク20.4-m/1500~4000rpmという性能を持たせている。組み合わせるミッションが、乾式クラッチの7速DSGであるのもトピック。1.6LのFSIを搭載していたEに代わる、ゴルフの新しいベーシックモデルだ。

従来のEに代わるエントリーグレードとなるだけに、インパネ回りはシンプル。Eからの変更点は、マルチファンクション・インジケーターが新たに備わったことなど。写真のナビゲーションは純正アクセサリーの設定。

早速、運転席に乗り込んでみよう。目前のダッシュボードの風景は、他のグレードとあまり変わるところはない。ただ、ステアリングホイールはT字スポーク底部にアルミ製クリップがないシンプルなもので、それがベーシックモデルであることをうかがわせる。ポジションをセットし、キーを捻る。TSIユニットはもちろん、なんのためらいもなく目を覚まし、静かなアイドリングを開始する。

シートは従来と同じく、ファブリック地のスタンダードシート。このシートも含め、装備、内装の類はほぼ従来のEに準ずる内容となる。

最初の驚きは、Dレンジをセレクトし、ごく普通にアクセルペダルを踏み込んだ、次の瞬間だった。クラッチはきわめてスムーズに繋がれて、なんらギクシャクすることなく滑らかに発進する。そこに、従来のゴルフVにはなかった身のこなしの軽さを感じたのだ。「エッ」と思った。これに始まって、このクルマのテストドライブは、まさに驚きの連続だった。

エアコンはセミオートタイプ(温度自動調整/風量自動調整)が標準装備。ちなみに、ひとつ上のグレードとなるTSIコンフォートラインはフルオートタイプだ。

少食でエココンシャスなクルマであることは、アイドリング近辺でのエンジンの振る舞いでもわかる。アイドリング回転数は、わずか650rpm! ブレーキペダルを離すと、800rpm前後に上昇、半クラッチ状態となって弱めのクリープが生み出される。ここにもギクシャク感はない。制御が実にきめ細かいのである。

タイヤサイズは195/65R15。ホイールも6Jのスチール+フルカバーと、Eのそれを踏襲。タイヤ銘柄は低転がりタイプのコンチエコ・コンタクト3を採用する。

スムーズな発進の後、DSGはたちまち2速、3速と、次々とシフトアップを繰り返していく。平坦路でユックリとアクセルペダルを踏んでいくと、50km/h台で6速、58km/hになるかならないかのところで、もう7速に入ってしまう。タコメーターの針はせいぜい2500rpm止まり。その針がストンと、200~300rpm落ちることで、シフトアップされたことが分かる。ショックはまったくといっていいほど体感させない。そのギアチェンジの巧みさ、滑らかさはスピード域が上がっても変化の兆しを見せないから、本当に見事というほかない。

エクステリアはほぼ従来のEと変わるところはない。一番の識別ポイントとなるのはこのリアのTSIエンブレム。そのTSIエンブレムは「I」のみがレッドとなる、TSIコンフォートラインと同じタイプ。

ちなみに、かなりオーバードライブ化されている7速は、100km/h走行時のエンジン回転数を約2100rpmというあたりに留めるから、燃費に大きく貢献することは間違いない。

ヘッドライトはハロゲンタイプが標準装備となる。オートライト機能は付かないが、TSIコンフォートラインと同じく、ハイトコントロール機能も備わる。

VW GOLF FAN Vol.16から転載

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