「e-tron 50クワトロ」は2モーター合わせて230kW(約308ps)/540Nmを発揮。71kWhバッテリーの搭載で航続距離は最大316km
1月13日、アウディ・ジャパンは新世代ピュアEV「e-tron(イートロン)」のラインアップに、オーソドックスなSUVスタイルの「e-tron 50クワトロ」を追加設定、同日発売を開始した。また、これを機にすでに販売されている「e-tronスポーツバック」にも「50」グレードが追加設定されている。
●「アウディe-tron 50クワトロ」ラインアップ
・e-tron 50クワトロ:9,330,000円
・e-tron 50クワトロ・アドバンスド:10,690,000円
・e-tron 50クワトロSライン:11,080,000円
●「アウディe-tronスポーツバック」ラインアップ
・e-tronスポーツバック50クワトロSライン:11,430,000円
・e-tronスポーツバック55クワトロ1stエディション:13,270,000円
※価格は消費税込み
昨年9月に発売された「e-tronスポーツバック」は、アウディならではの流麗なクーペ調ルーフラインが特徴だが、このたび発売された「e-tron 50クワトロ」は、荷室容量に軸足を置いたSUVらしいルーフラインを持ち、全長4.9mの余裕あるボディサイズとあいまって高いユーティリティ性能を特色のひとつとしている。荷室容量は、スポーツバックの616Lに対して660Lが確保された。
電動パワーユニットは新たに「50」仕様を搭載。前後2基を搭載するモーターは合わせて230kW(約308ps)/540Nmを発揮する。ちなみにe-tronスポーツバックに設定されている「55」仕様は300kW(約402ps)/664Nm。
バッテリー容量は「55」仕様の95kWhに対して、「50」仕様は71kWh。一回の満充電で最大316km(WLTCモード)の航続が可能だ(55仕様は最大405km)。高い剛性と高度な熱管理が技術的特徴のe-tronのバッテリーモジュールは、「55」と「50」で基本構造は同じだが、「55」ではセルモジュールを一部“二階建て”構造とすることで95kWhの大容量を達成していた。
モーターのスペックやバッテリー容量は「55」より劣る「50」だが、その一方で「50」はボディが軽量なのが特徴。各モデルの車両重量は以下のとおり。
・e-tronスポーツバック55クワトロ1stエディション:2560kg
・e-tron 50クワトロ:2400kg
・e-tronスポーツバック50クワトロ:2410kg
このように、「50」は「55」より同じスポーツバックで比べても150kg軽い。車重が2.5t以下に収まるということは、利用できる機械式駐車場の選択肢が広がるメリットがある。
快適性や運動性能だけでなく、空力性能にも貢献する「アダプティブ エアサスペンション」は全車に標準。先進的なバーチャルエクステリアミラーは、引き続きオプション設定されている。
「e-tron 50クワトロ」のモデルバリエーションは、スタンダード仕様に「アドバンスド」と「Sライン」を加えた計3モデルをラインアップ。アドバンスドとSラインは上級装備・専用仕様がプラスされるが、モーターやバッテリーは全車共通スペックとなる。
税込車両価格は9,330,000円からとなるが、「e-tron 50」では約30万円相当の減税メリットがあるほか、クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金が「e-tron 」で232,000円、「e-tronスポーツバック」で236,000円受けられる。
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