オススメグレードから詳細解説、歴史、中古車情報などBMW 3シリーズのすべてがわかる!【一車種徹底研究】

(細部解説)現在発売中の3シリーズって、どんなクルマ?

【内外装】
・最新BWMのデザイン言語に沿った、洗練されたエクステリア
一見すると先代・F30から大きく変わったように見えないのは、さらに一つ前の5代目・E90からF30にモデルチェンジした時のようなインパクトが少ないからだと思う。でもよく観察すると、キドニーグリルはさらに上下方向に大きくなり、左右が一体化したことが目を引くほか、先代ではボンネット先端に入っていたオープニングラインが消え、スッキリ。ボディサイドの面処理もシンプルになった。テールレンズ内のL型グラフィックともども、先立って登場している現行型5シリーズ(G30)、7シリーズ(G11/G12)、8シリーズ(G14/G15/G16)など、最新BMW各車と共通するデザイン言語によって造形されていることがわかる。

キドニーグリルといえば、7シリーズや5シリーズでも搭載の開閉式グリル「アクティブ エアストリーム」が3シリーズにも拡大採用された。通常時は閉じて空気抵抗を低減させ、ラジエター冷却用の空気が必要な時になると開く機構で、開閉は自動で行われる。

・インテリアは、伝統を守りつつフル液晶メーターなど最新のトレンドを採用
インテリアデザインでは、BMW伝統のドライバーオリエンテッドな操作パネルを堅持。全体的にはF30のイメージを踏襲しているが、センターに10.25インチの大型タッチ式インフォメーションディスプレイを設置、メーターパネルも、時流に沿ってフル液晶のデジタルメーターとするなど、最新トレンドを取り入れている。デジタルメーターの大きさは12.3インチあり、ナビゲーション・マップ表示の際に威力を発揮する。

センターコンソール・ディスプレイメーターパネルの表示や操作などのユーザーインターフェイスには、最新の「BMWオペレーティングシステム7.0」を採用。反応速度や操作性も向上している。センターコンソールは高く、ドライバーの包まれ感も強い。それも、スポーティドライビングへの期待を膨らませる。iDriveコントローラーはシフトノブ脇に置かれる。ダイヤルの上面はタッチパッドになっており、指先での日本語入力文字入力が可能だ。コネクティビティ関連では、USB端子を2箇所設置。Bluetooth、Wi-FiやApple Carplayにも対応している。

【エンジン・パワートレーン】
・メインのエンジンは直4ターボ 伝統の直6も健在
日本仕様のパワートレーンは、2種の2L直4ガソリンターボ、2L直4ディーゼルターボ、2L直4ターボ+モーターのプラグインハイブリッド、3L直6ターボの全5種。いずれのエンジンも、BMWが誇る最新技術が投入されている。

320iには、日本市場専用エンジンで最高出力184psの2L直4ガソリンターボ「B48B20A」を積む。184psの数値は先代と不変ながらも、最大トルクは30Nmアップの300Nmへ。太くなったトルクによって、1.5tを超える320iを過不足なく加速させる。330iに積まれる「B48B20B」は、同じく2L直4ターボながらもハイチューン版で258pを発生。プラグインハイブリッド・330eのパワーユニットは、184psの2L直4ターボ「B48B20B」+113psモーター「P251」を組み合わせており、先代に比べEV時の航続距離も最大66kmまで伸びている。また、320dのディーゼルターボのエンジン「B47D20A」は、形式的には先代の「B47」と一緒で190ps/400Nmのパワー・トルク数値も変わらないが、シングルターボから低回転域と高回転域で切り替わるシーケンシャルツインターボに変更になって、レスポンスが向上した。

そして新型3シリーズのエンジンで白眉の存在が、384psを絞り出すシリーズ最高峰の3L直6ツインスクロールターボ「B58B30B」だ。先代の「340i」が搭載していた「B58B0A」と比べると最高出力は61ps、最大トルクが50Nmもアップ。シリンダーヘッド内に収めたエキゾーストマニホールドの排気エネルギーを、直接タービンに導いて過給の効率を改善、ツインスクロールターボをエンジンの直近に置くことで慣性モーメントを25%減らすなど、様々な工夫がなされている。

トランスミッションは、本国では6段MTも選べるが、日本では全車ステップトロニック付電子油圧制御式8速ATのみ。ただし、M Sport(一部除外)ではスポーツATが搭載される。

・フルタイム4WD「xDrive」は320dとM340iにデフォルト搭載
先代3シリーズの一部グレードに搭載していたxDrive(電子制御前後駆動力配分4輪駆動)を新型でも引き続き採用。320dとM340iはxDriveが標準になっている。xDriveは、不安定な挙動を事前に察知し、瞬時に前後への駆動トルクを最適に可変配分する4WDシステムで、安定したロード・ホールディングと最大限の駆動力を確保することで、2WDモデルよりも高いコーナーリング性能と走行安定性をもたらす。M340iは0-100km/h 加速4.4秒という凄まじい速さを誇るが、これもxDriveの賜物だ。

【先進装備】
・「ハンズ・オフ・アシスト」などの先進運転支援機能を搭載
新型3シリーズには、様々な安全機能、新機能が盛り込まれている。はみ出し事故を事前に防止する「ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)」、滑りやすい路面状況でもスムーズな発進や加速を可能にする「ダイナミック・トラクション・コントロール(DTC)」、ステアリング・ホイールの動きに反応し、ヘッドライトの角度を自動制御する「アダプティブLEDヘッドライト」、「衝突回避・被害軽減ブレーキ」「ストップ&ゴー機能付アクティブ・クルーズ・コントロール」「レーン・チェンジ・ウォーニング」などの機能をセットした「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」など先進の運転支援機能は、枚挙にいとまがない。

前述の「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」は、高速道路の渋滞中、一定の条件下であれば、ステアリング・アクセル・ブレーキを自動的に操作してくれるシステム。先行車との車間距離を保ったまま、スムーズな追従走行を継続するため、高速道路の渋滞時におけるドライバーへの負荷を大幅に低減する。

これらの運転支援機能の中核をなすカメラには、長距離用、中距離用、車両周辺監視用の3眼カメラを採用した。検知された情報は、毎秒2兆5000億回の演算能力を持つ「EyeQ4」が処理。長距離の危険予測、高角度視野での周辺危険予測を高い精度で実現している。

このほか、AIを用いて「エアコンの温度設定」「天気予報」などの欲しい情報を音声入力することが可能な「BMW インテリジェント・パーソナル・アシスタント」(AI音声会話システム)も搭載する。

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2020/05/07 13:00
 | BMW , コラム

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