(歴史篇)初代は1975年にデビュー BMWを代表する主要車種
・初代3シリーズ「E21」は1975年に登場
初代デビュー以来45年、3シリーズはBMWの主力車種としてその歴史を紡いでいる。そこで、3シリーズの歴史をおさらいしたい。3シリーズの前身は、有名な2002を含む「02」シリーズで、キドニーグリル、丸目のヘッドライト、裾を前方に少し切り返したデザインのCピラー、ボディサイド上方に走るエッジなど、後々の3シリーズにつながるデザインをすでに構築している。そして、初代3シリーズ「E21」は1975年にデビュー。02シリーズに比べて、外観は大幅に近代化された。エンジンは02シリーズの1.6L、1.8L、2LのSOHCエンジンを改良の上、キャリーオーバーして使用した。のちに直6を積んだ「323i」も登場した。
・日本でも爆発的なヒットを飛ばした2代目「E30」
1982年、3シリーズは2代目「E30」にスイッチ。外観はさらにモダンになり、4ドアやツーリング、カブリオレのボディバリエーションを生み、高性能版のM3も初登場した。セダンは1991年まで製造されたが、日本では折しもバブル景気が到来し、メルセデス・ベンツ190クラスとともに大ヒット。輸入車の敷居を大きく下げる立役者になった。コンパクトなボディ、ほどよいクラシック具合から、現在でも愛好家が多い。
3代目「E36」は、1991年登場。BMWの文法に添いつつ、外観はウェッジシェイプに。伝統の丸目4灯ヘッドライトは残されたが、四角いハウジング内に収められた。E30同様、販売台数は好調に推移した。Cセグメントに属するハッチバック「コンパクト」が追加されたのはこの代から。
・シャープなデザインが特徴の5代目「E90」
1998年には4代目「E46」に。正常進化とも言える内容で、外観は落ち着きとBMW
らしさを高い次元でまとめていた。この代まで、コンパクトが存在。5代目の「E90」では、ボディサイズが拡大。モール類がなく、角にシャープなエッジを立てる独特のエクステリアデザインが特徴だった。M3のエンジンが、それまでの直6からV8に変更になっている。そして2012年になって、先代・6代目のF30型に移行した。ダウンサイジングの流れを受け、320iのエンジンが直4ターボに。直6はハイエンド専用エンジンになったほか、318iでは3シリーズ初の3気筒ユニットが搭載された。
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