広島の充電器付きホテルでまさかの洗礼
お好み焼きを食べながら急速充電を試みる!
広島の滞在先は、直前に予約した充電器付きの都市型ホテル。ホテルに到着すると、フロント前に6kWタイプの普通充電器が備え付けられているが、宿泊客のガソリン車が停車していた。そこで、チェックインのときに「EVで来ているので、フロントの充電器を使わせていただきたいのですが」と伝えると「その場合はあらかじめ予約が必要でして……」とのこと。直前にスマホで予約したこともあり、うっかりEVで充電したい旨を伝えるのを忘れていた。通常は宿泊時にEVで充電するという宿泊客は少ないため、一般駐車スペースとしてフル稼働しているのは当たり前である。ちなみに、ホテルの一般駐車スペースも満車で、この時点でI-PACEの航続可能距離は37km、バッテリー残は8%。しかし充電旅2日目の夜ともなると、バッテリー残が8%でもなんら不安はなくなってくる。
毎日300km以上走る今回の旅。しかし明日は広島から大阪まで、しかも高梁に寄り道するため400km近くを走破する予定なので、明朝、出発時までに満充電としなくてはならない。ということで、食事をしながら連続充電ができる場所を充電検索アプリでリサーチすることとなった。ちなみに、晩ご飯の候補としては広島風お好み焼きの銘店で、最近東京にも進出している「電光石火」というお店。お好み焼きを焼きながら、近所に急速充電スタンドがあれば、30分ごとに連続充電ができるかしれない。
明朝に備えて急速充電を連続4回
老舗お好み焼き店にたどり着くも
お好み焼き店近隣の急速充電スタンドを検索して出てきたのが、RCC文化センターのコインパーキング。ここには50kWのCHAdeMOと200Vの普通充電器が併設されていて、到着すると普通充電のほうはリーフが充電中であった。ここで、早速I-PACEを充電開始。作戦としては、同行したカメラマンにお好み焼き店の順番待ちをしてもらい(あらかじめ電話をすると30分くらい待つということ)、私は30分I-PACEとともに一回目の充電を待ち、2回目の充電をセットしてすぐに店に歩いて向かうというものだ。
1回目の充電が終わったところで航続可能距離は145kmまで回復し、時刻は21時15分。ここでカメラマンの待つ広島駅すぐそばのお好み焼き店に合流した。30分ほど経過したというが、まだ順番待ちは続くようだ。元来、飲食店の順番待ちが苦手な私たちということもあり、ここでお好み焼きを断念。持ち前の嗅覚で、広島のこれまた名物・牡蠣が食べられる店を徒歩で散策することとなった。充電場所のRCC文化センターにもっと近い店舗であれば、3回目、4回目の充電をセットしに行くにも都合がよいかもしれない。
最新型のラグジュアリーEVであるジャガーI-PACEを充電中に、ドライバーの充電場所を徒歩で探す。ハイテクなんだかアナログなんだかわからない、振れ幅の広い充電旅に、夜の広島を徘徊中に思わず笑いがこみ上げてしまう。
急速充電の間、ついに念願の店を発見
広島牡蠣を食べながらI-PACEが満充電に!
I-PACEを充電している場所の近くまで歩くと、まさに思い描いていたような「広島地場産」「旬の牡蠣」という看板を掲げている良い感じのお店を発見。オススメメニューには焼き牡蠣、蒸し牡蠣、干し牡蠣など、牡蠣好きの私にとって夢のようなメニューが並んでいる。カメラマンはビール、私は搾りたてのフレッシュジュースを頼み、乾杯だけしてI-PACEの3回目の充電に向かった。ジャガーのアプリ「JAGUAR REMOTE」を見ると航続可能距離250kmにまで回復、3回目の急速充電を開始してまた地産地消の店へと戻った。
焼き牡蠣、蒸し牡蠣、やきとり風の牡蠣などが運ばれてきたが、正直、私が想像していた広島の素晴らしい牡蠣とは違っていた。そもそもこの店には生牡蠣がラインナップされていない。客は私たちのほかに誰もおらず、ほどなく従業員たちが店の一角でまかないを食べ始めた。そう「やってしまった!」のである。私たちの嗅覚はまったく当てにならないものであった。その後はとりたてて会話もないまま、ラスト30分の急速充電が完了。I-PACEは大満足のフル充電! 私たちは広島の夜に遺恨を残しながらホテルへと戻ったのであった。明日は広島から大阪まで、3日目のI-PACE 桜を求める充電旅の模様はまた次回。
ジャガー I-PACEのお問い合わせ
https://www.jaguar.co.jp/jaguar-range/i-pace/special-site/index.html
ジャガーI-PACEで充電旅、広島編。英国製折り畳み自転車「ブロンプトン」が活躍 桜前線は追えるのか!?
ジャガーのEV「I-PACE」で行く「早春、大人の充電旅。第5回」を読む
- 1
- 2