気持ちいい青空のもと、ストレート6を積む最高峰グレードのZ4 M40iとオープンスポーツのライバルであるTTロードスターを比較。果たして走り好きならどちらがお好みか?
オープン+高性能エンジンで刺激は抜群!
もし近しい友人が「TTロードスター買ったんだ♪」と自慢しにきたら、僕は「ヤラレたわぁ……」と悔しがることだろう。
なぜならTTロードスターは、素晴らしくバランスが取れたスポーツカーだからだ。特に2L直噴ターボを230ps/370Nmにまで高めた45 TFSIクワトロは、ベストチョイス。それは前後重量TTに比べるとZ4はストイック配分と言った数値の良さを述べているのではない。存在そのものがハイバランスなのである。
TTロードスターは、アウディが近年追い求めるスーパーコンフォートの思想を地で行っている。オープンボディゆえにクーペほど剛性を上げられないサスペンションは、徹底して乗り心地の良さとステア応答性のリニアさに目的を集約している。かといってコーナリングパフォーマンスが低いのかといえばそうではない。むしろ、しなやかな足周りの分だけ日常での身のこなしは軽やかで、真剣に走らせてもクワトロを持つシャシーの安定性は抜群に高い。TTクーペがスポーツカーとして速さに捕らわれる分だけロードスターにリアルワールドでの自由度が増すのは、ポルシェにおけるケイマンとボクスターの関係と同じだ。
世界的に見ても、最もキレがある直列4気筒ターボと、タイムラグゼロのレスポンスを誇る6速Sトロニックの組み合わせは、さらにオープンエアを掛け合わせることで快楽へと変わる。だからもし友人がTTロードスターを選んだとしたら、僕は「わかってんなぁ!」と、羨ましく思うのである。
そんなアウディと比べるとBMW Z4は、バカみたいにストイックだ。登場時より距離を重ねた試乗車の足周りはかなりこなれていたが、普通に走るだけでもZ4はそのすごみをダダ漏れさせている。
太いリアタイヤは段差やわだちで横揺れし、アクセルを少し踏むだけでオプションの電子制御デフがトラクションを掛ける。もしアナタがステータスだけでM40iを選ぶなら、2L直列4気筒ターボを積む「20i」の方が気軽である。そしてTTロードスターのステアリングは、ぜひ一度握って欲しい。
しかし、本気で走らせればM40iは最高だ。「B58」型3L直列6気筒ターボはMシリーズ由来の「S55」型ツインターボほど狂気を孕まないが、オープンエアでそのサウンドを浴びると、その純度は感動的に高まる。スムーズな回転上昇の中にも、爆発的に力が漲って行く様子を、ダイレクトに感じ取ることができる。
ハンドリングはフロントエンドのグリップを今時のスポーツカーとしては珍しいほどガッシリ高め、ワイドトレッドかつ超ショートホイルベースなボディに安定性を与えている。そして前述したリアデフと共に、340psのパワーを受け止めに掛かる。ご存じの通りZ4はトヨタ・スープラとの兄弟車であり、ゆえにそのディメンションは、BMWの中でも特異な一台。奇跡的に生まれたこの運動性能をエンスージャストとしてトコトン味わう気持ちがあるのなら、迷わずM40iを選ぶべきである。
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