発売は2020年2月を予定
10月23日、ホンダはフルモデルチェンジを受けた新型「フィット」を、東京ビッグサイトで開催される「第46回 東京モーターショー2019」(一般公開は10月25日から)で初公開した。発売は2020年2月の予定だ。
4代目となる新型フィットは、歴代モデルで継承されてきた広い室内空間や使い勝手のよさはそのままに、グローバルで通用する新しい時代のコンパクトカーのスタンダードを目指して開発された。新しいクルマづくりの考え方として、数値では表せない「感性価値」を追求し、ユーザーの生活に寄り添うような4つの心地よさを具現化。またユーザーのライフスタイル、ライフステージに合わせて選択できる5つのタイプを揃えている。
ハイブリッドモデルには、高い環境性能と心地よい走りの両立を目指して開発した2モーターハイブリッドシステムを、ホンダのコンパクトカーとして初めて搭載し、「e:HEV(イーエイチイーブイ)」の名称で展開していく。
ホンダは新型フィットの特徴として、日常生活に寄り添う4つの心地よさを挙げている。まずは「心地よい視界」。フロントピラーを従来とは異なる断面構造にするとともに、万が一の衝突時にはボディへ荷重を流す構造を採用。十分な衝突安全性能と、ワイドで優れた視認性を両立させた。またインテリアパネルは水平・直線基調のデザインにするとともに、車内からはワイパーを見えにくくすることで、運転時の心地よい視界を実現している。
次に「座り心地」。フロントシートには、上級セダンへの搭載も見据えて新しく開発した、新世代のボディスタビライジングシートを採用。身体をしっかり保持する面支持構造とすることで長時間ドライブでも疲れにくく、やわらかな座り心地を実現したシート構造とした。リヤシートは従来同等のシートアレンジとし、大人がストレスなく座れる広さと厚みのあるパッドを採用することで、上級セダン並の快適な座り心地を実現している。
そして「乗り心地」。小型化した2モーターハイブリッドシステムにより、日常シーンのほとんどをモーターでなめらかに走行。優れた環境性能とともに、心地よい走りと力強い加速で、快適な乗り心地を提供する。
「使い心地」では、歴代フィット同様の広い室内空間は継承しつつ、普段の生活から長距離ドライブまで、乗員みんなが快適に過ごせるよう、ストレスなく使える収納レイアウトなど、移動をサポートする使い心地を提供する。
また、新型フィットには個性豊かな5つのタイプが設定される。「BASIC(ベーシック)」は、デザイン性と快適性を備えた基本のタイプとして、やわらかな表情をつくるフロントフェイス、シームレスで流れるようなフォルムなど、親しみを感じさせるシンプルなデザインを採用。
「HOME(ホーム)」は、良質な素材を用いたナチュラルな風合いの織物のシート、本革ステアリングホイールやプライムスムースのソフトパッドなど、全体のカラーや素材を揃え、質感が高くリラックスできるこだわりの空間を目指した。
「NESS(ネス)」は、気分が盛り上がるカラーコーディネイトとともに、シートとインパネソフトパッドの表皮に撥水性の高い素材を採用。ドライブをよりいっそう楽しんでもらえるよう、フィットネススポーツのような、軽快でファッショナブルなタイプとしている。
「CROSSTAR(クロスター)」は、街にもアウトドアにも似合うクロスター専用のエクステリアデザインと大径タイヤを採用。インテリアには、シートとインパネソフトパッドの表皮に撥水性の高い素材を採用するなど、コンパクトでありながらタフなイメージを高めた。
「LUXE(リュクス)」は、優雅で心地よい時間が過ごせる空間を目指し、質感や手触りのよさを追求した専用の本革シートを標準装備。エクステリアには、プラチナ調クロームメッキや専用デザインの16インチアルミホイールを採用し、上質感を高めた。
そのほか新型では、先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」に、前方を広角に検知するフロントワイドビューカメラを新たに採用。車両の前後に装着された計8つのソナーセンサーとの組み合わせにより従来機能を拡充。さらにホンダとして初めて近距離衝突軽減ブレーキを採用。これらの新技術が全車に標準装備された。
また、ホンダ車専用車載通信モジュール「Honda CONNECT(ホンダ コネクト)」を日本初搭載。スマートフォンによるリモート操作や、事故などの緊急時にクルマ自体が緊急サポートセンターに繋がり、迅速で的確な対応が可能となるトラブルサポート、そして異常を検知した際にガードマンを派遣できるHonda ALSOK駆けつけサービス、これらのサービスを提供する「Honda トータルケア・プレミアム」を新型フィットより展開していく。
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