上品さと押しの強さが共存するアルテオン
2台を並べてみて、より強い存在感を放つのはアルテオンだ。今回のテストカーは、スタイリングが若干控え目なエレガンスだが、やはり横長のルーバーを備えた大開口のグリルから左右のヘッドライトに繋がる、横方向の広がりをこれでもかと強調したフロントマスクのインパクトは大きい。ボディサイズも全長4865mm、全幅1875mm、全高1435mmと、A5スポーツバックよりもひとまわり大きく、20インチの大径タイヤ&アルミホイールを履くこともあって、佇まい自体に迫力がある。
対するA5スポーツバックは、アルテオンに押し出しでは負けるが、プレミアムカーらしく洗練されたデザインを纏う。低く長いボンネットから強く傾斜したフロントウインドー、滑らかなカーブを描いてリアエンドまで伸びるルーフラインが生み出すフォルムは、アルテオンより明らかにクーペらしくエレガントだ。インテリアも、A5スポーツバックの方がやはり質感は高い。アルミパネルやレザーを多用したインパネまわりや、各種操作系のタッチなどは、さすがに車両本体価格が675万円(消費税込み)とアルテオンより76万円も高いだけはある。
だがアルテオンも、フォルクスワーゲン・ブランドの他のモデルと部品を共用化しながら、レザーシートやレザーシフトセレクター、ウッドパネルなどが奢られていて、十分に上質な空間に仕立てられている。特筆すべきは室内空間の広さだ。A5スポーツバックもDセグメントの4ドアクーペとして標準レベル以上のスペースを確保し、リアパッセンジャースペースも十分に実用的な広さを備えているが、アルテオンの広さはA5スポーツバックの比ではない。
エンジンを縦置きするA5スポーツバックに対して、横置きであることから、よりキャブフォワードなパッケージングが可能なアルテオンは、タンデムディスタンス(前後シートのヒップポイント間の距離)が、このクラスの4ドアクーペとしては異例に長く、後席は身長180cmの大柄な男性が座っても、余裕で脚が組めるほど広々としているのである。ヘッドクリアランスも、A5スポーツバックより余裕があり、クーペフォルムであることを忘れてしまうほど。ラゲッジ容量も通常時で563Lもあり、4人乗車でゴルフバッグ4つを問題なく積めるのだ。
走りの質感も高い実力を備えている。パワフルなエンジンと先進的な4WDシステム、MQBプラットフォーム採用による高剛性ボディ、そして15段階もの減衰力調整が可能なサスペンションが生み出す走りは、とても力強くダイナミックでありながら、乗り心地はフラットでとても快適だ。2017年に本国でデビューした当時は、スポーツモードを選ぶとゴツゴツとした印象を受けたが、最新バージョンではそんなことはなく、明らかに改善されている。
A5スポーツバックもやはり上質感に溢れた走りを披露するが、アルテオンに対する80万円近くの価格差が納得できるレベルかというと、判断が分かれるところだ。先進的な運転支援システムなど装備の充実度も、アルテオンは全く引けを取らないだけに、バリュー・フォー・マネーの点でも魅力的な1台であることは間違いない。
■関連記事
- 【国内試乗】「フォルクスワーゲン アルテオン シューティングブレーク」新たに追加された ユーティリティプレイヤー!
- 超スタイリッシュなルックスに釘付け!「フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレーク」【河口まなぶ動画試乗インプレッション】
関連記事
愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?
複数社を比較して、最高値で売却しよう!
車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。
手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!
一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!
【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>