フォーミュラマシンのごときハンドリングを実現する「ロータス・ヨーロッパ」はミニスーパーカーへと華麗に進化【世界の傑作車スケルトン図解】#05-1

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ライトウェイトスポーツからミニスーパーカーへと華麗に進化

自動車史に稀に見るプリミティブかつスパルタンなスポーツカー、ロータス・セヴンの後継車として誕生したヨーロッパ。1960年代の最新テクノロジーであるミッドシップレイアウトを採用し、あたかもフォーミュラマシンのごときハンドリングを実現。その上、ミッドシップ特有のモダンかつエキゾティックな雰囲気も湛えていたことから、ミニスーパーカーとしての側面も帯びていった。

LOTUS EUROPA SPECIAL

1:オリジナルのS1(1966年のコードナンバー46)では開閉できなかったサイドウインドーは、S2(1968年の54)からはレギュレーターで開くことができるようになった。1971年に登場したヨーロッパ・ツインカムは74となる
2:総FRP製のボディ
3:ダブルウイッシュボーン式フロントサスペンション
4:オリジナルのルノー16用エンジンに代わり、1971年にはツインカムが登場。フォードの115Eブロックにロータス自社開発のDOHCヘッドを組み合わせたもの105psを発生。さらに1972年に登場したスペシャルは126psを発生し、4速MTは5速MTへと進化した
5:コクピットのすぐ後ろから斜めに走る太いトレーリングアームによるリアサスペンション
6:2基のデロルト40DHLAキャブレター
7:アメリカの法規に合わせて後方視界を改善するため、パネルバン状からピックアップ状にサイドが切り下げられたリアクォーター
8:大きな角断面バックボーンフレームの後部はY字形に枝分かれしてエンジンを抱く

LOTUS EUROPA

■生産年:1966〜1975年
■生産台数:8969台超
■国籍:イギリス

Specification/LOTUS EUROPA SPECIAL
■全長×全幅×全高=4000×1635×1080mm
■ホイールベース=2340mm
■車両重量=730kg
■エンジン種類=水冷直列4気筒DOHC
■排気量=1558cc
■最高出力=126ps(93kW)/6500rpm
■最大トルク=15.6kg-m(153Nm)/5500rpm
■トランスミッショッン形式=5速MT
■サスペンション形式=前 Wウィッシュボーン、後 ラジアスアーム
■ブレーキ=前 ディスク、後 ドラム
■タイヤサイズ=前 175/70HR13、後 185/70HR13

テクニカルイラスト:山田ジロー

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