日産スカイラインGT-R(PGC10)では、ケース入りのカード式カタログが貴重【自動車型録美術館】第6回

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第6回日産スカイラインGT-R(PGC10)/NISSAN SKYLINE GT-R(PGC10)

国産車にも素敵なカタログがたくさんあります。GT-Rもそのひとつです。

ネコ・パブリッシングが、企画室ネコとして創業した時、スカイラインGT-Rに対する格別の思い入れが感じられました。黎明期の企画室ネコによる刊行物のひとつに『スカイラインGT-R』の書籍があります。その付録がPGC10の復刻版簡易カタログだったことは、今でも強く記憶に残っています。ですから、今回、PGC10のカード式本カタログを採りあげるに際し、上記のような思い出も手伝って、個人的な感慨はひとしおでした。

世界初の量産ツインカム4バルブエンジン

1999年に日産はルノーとアライアンスを組むことになりました。翌年、ルノーから大勢の人たちが来日します。そのなかに、当時ルノーの商品企画部門を率いていた人物もいました。彼が日産に到着して真先に要望したのは、PGC10の見学です。その理由を問うと、ルノーでエンジン開発部門のトップを経験した人らしい答えが返ってきました。すなわち、世界初の量産型DOHC4バルブエンジンをこの目で見たいから、というのです。

ケース入りのカタログではケース自体も重要です。特に日本のケース入りカタログでは、ケースの裏に情報が記入されていることが多く、まるで羽織の裏に凝る日本の文化が、いきづいているかのように感じられます。ケースのサイズは縦×横が36×26センチ。

われわれは、時としてすっかり忘れてしまっているのですが、現在、国際的な標準となっているものに、日本の発明が少なくありません。たとえば、S50スカイラインで初採用された無反射メーターや、C32ローレルから採用されている電動格納式ミラーなども、そのような例だと思っています。

ケース入りカードカタログ

さて、カタログ自体の話です。PGC10に、ケース入りのカード式カタログが存在していたことを、ご存知なかった方もおられるのではないでしょうか。1960年代はカタログにとって豊作期にあたり、思いつくままに挙げても、マツダ・コスモスポーツ(初代)、いすゞ117クーペ(ハンドメイド)、トヨタ2000GT(前期型)、など、どれも立派なカードタイプのカタログが用意されていました。それらは、クルマと同様にカタログも実に魅力的ですので、折々にご紹介したいと考えています。

Text:板谷熊太郎 /Kumataro ITAYA カー・マガジン458号(2016年8月号)より転載

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2019/07/14 11:00

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