攻め込んでもスムーズにラインをたどれる操縦性は欧州Cセグメント車にひけをとらない
先代アクセラではカタログから消え、マツダ3で復活した2Lガソリンエンジン搭載車は、今回はセダンのみに試乗したが、停止からのフル加速時のエンジンノイズ(音圧)はディーゼルとあまり変わらない。だが、中速域の加速音はやはりガソリン車のほうが低く、ワインディング路の細かいコーナーでの立ち上がり時のアクセルに対するツキのよさもガソリン車に軍配が上がる。
ボディ、シャシー、シート、タイヤなどを一元的に設計したスカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャーの効果は大きく、ガシッとした剛性感とは異なるが、低中速域では優しく軽快で、高速域でも安定感を保つ操縦感覚は従来のスカイアクティブ車を上回っている。今回は平滑なテストコース路面のみの走行だったのでロードノイズや乗り心地等の詳細なチェックはできなかったが、かなり攻め込んでもスムーズにラインをたどれる正確な操縦性は欧州Cセグメント車にひけをとらない。SPCCI搭載のスカイアクティブXは今年秋まで待たなければならないが、現行のガソリンおよびディーゼル車でもその進化を余すことなく体感できるはずだ。
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