新型911が初めて一般公開
ポルシェジャパンは6月15日(土)~16日(日)、富士スピードウェイにおいて「Porsche Sportscar Together Day 2019 」を開催した。
このイベントは、ポルシェジャパンが主催する年に一度のポルシェファンのための催しだ。2017年と2018年にも同様のイベントとなる「Porsche Experience Day」を開催してきたが、3回目を迎える今年から名称を「Porsche Sportscar Together Day 」へと変更、レーシングコースでのワンメイクレースやサーキット体験走行、パレードのプログラムのほか、パドックでは911とクラシックモデルのコンテストが行われるなど、レース好きや新旧ポルシェ好きまで、ポルシェファンが楽しめる多彩なプログラムが用意されているのも見どころである。
その中でも注目だったのが5月末にジャパンプレミアされたばかりの新型911(タイプ992)の特別展示だろう。2018年11月のロサンゼルスショーでワールドプレミアされた新型911はこのイベントで国内初の一般公開。パドックとピットビル3Fでの展示に加え、パレードでは先導車を務めるなど引っ張りだこであった。
またパドックエリアでは、ポルシェコネクトの解説やポルシェクラシックの車両等を展示、ポルシェドライバーセレクションを販売するスペシャルブースをはじめ、911コンテストやクラシックコンテストといったこのイベントならではの催しも行われ、多くのポルシェファンにより賑わいを見せていた。
メインイベントのひとつであるレースは、ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)とポルシェカレラカップアジア(PCCA)、ポルシェスプリントチャレンジジャパン(PSCJ)が開催。そのうちPSCJは、これまでのGT3チャレンジに代わり新設されたカテゴリーで、2台の718ケイマンGT4クラブスポーツが初導入されたのがトピック。土曜日は悪天候により、残念ながら多くのセッションがキャンセルされてしまったが、翌日曜日は好天に恵まれ各所で激しいバトルが展開された。
雨の中開催されたPCCJ第7戦はセーフティカーによりスタートしたが、雨足が弱まらなかったためそのままフィニッシュし、オーバーオールで#19 笹原右京選手、ジェントルマンクラスでは#98 IKARI選手がそれぞれ優勝。翌日の第8戦はオーバーオールで#60 小河諒選手、ジェントルマンクラスで#98 IKARI選手が優勝した。
一方であまりレースになじみがないファンのために、スタート前のグリッドに入場し自由に撮影ができるグリッドウォークや、PCCJチームのピット内に入ってマシンの解説等を聞くことができるピットガレージツアーも開催。普段見ることができない貴重な体験をすることもできる。
さらに今回注目だったのは、ゲーム「グランツーリスモ」のスポーツモード上で行われるポルシェのEレーシングシリーズ「ポルシェ Eスポーツレーシングジャパン シーズン1」のファイナルラウンドが行われたことだ。このレースはオンラインによる予選レースを実施し、獲得したドライバーズポイントのランキング上位10名によって争われ、T.Sugawara選手が見事優勝。ポルシェジャパンのドライビングアスリートであり、FCレッドブル・ザルツブルク、サッカー日本代表の南野拓実選手からトロフィーが渡されたほか、ポルシェモータースポーツの祭典「ポルシェナイトオブチャンピオンズジャパン」にて表彰されるとのことだ。
そのほかサーキット体験走行をはじめ、ポルシェパレード、ポルシェクラシックランといった多彩なプログラムも開催。ファンにとっては2日間まるまるポルシェを満喫できたイベントであった。
取材協力=ポルシェジャパンhttps://www.porsche.com/japan/jp/
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