日産が本気で作った軽自動車の意欲作
日産の軽ハイトワゴンとして、人気を博しているデイズがフルモデルチェンジ、2代目へと進化を遂げた。軽自動車初の装備も多く搭載された新型は、機能面だけでなく走りも大幅にブラッシュアップされていたのだ!
’13年のデビュー以来、43万台のセールスを記録するなど、強敵ぞろいの軽ハイトワゴン市場で健闘しているニッサン・デイズ。フルモデルチェンジした2代目の見どころは、パワートレインと、プラットフォーム、電子システムの刷新である。
このうちパワートレインでは、トルクが15%向上したエンジンと変速制御が改良されたCVT、リチウム電池採用でアシスト時間が10倍以上となったSハイブリッドシステムがトピック。ハイウェイスターに搭載したスマートシンプルハイブリッドは、モーターを小型化しながらも、新たに採用したリチウムイオンバッテリーと組み合わせることで、出力を同等としながらも、回生量は約2倍へと向上、ブレーキング時のエネルギーを無駄なく再利用することができるようになった。
新開発となるCVTは、低フリクションベルトなどの燃費向上技術やエンジン音を大幅に低減するエンジン締結剛性を向上させる静粛性向上技術を採用したほか、敢えて変速ショックを与えることで、伸びのある加速感を感じられるDステップが軽自動車として初めて採用されている。
実際、ノンターボモデルでもアクセルの踏み始めから力強く、周囲のクルマの流れをリードするほどの加速を披露、CVTの変速も小気味いい感じ好印象だ。一方ターボモデルはもちろんパワフルで、想像以上の加速を味わうことができる。
一方、プラットフォームも新開発されており、これによりスライド可能な後席のニールームは最大で710mm、荷室の奥行きも400mm近くと、いずれもクラストップの広さを実現。これは子供の世話をするママには嬉しいニュースといえる。ハンドリングも手応えがしっかりしており、直進安定性も良好、コーナリング時はロール量こそ大きいものの、不安を感じることなく走ることができた。
さらに、今回のデイズでは運転支援技術「プロパイロット」のが軽自動車として初搭載されたところも注目だ。このシステムは、アクセルとブレーキ、ステアリング操作を支援することでドライバーの負担を低減するもの。特に渋滞や長距離運転時に威力を発揮してくれるはずだ。
また、最近話題に上がっているあおり運転にも対応できる機能として、「SOSコール」(オプション)を用意。これは交通事故や急病などの緊急時や事故の危険がある時などに、専門のオペレーターへのデータ通信と音声通話を行うことができるもので、交通事故などで、エアバッグが作動した際に自動的に通報するものと、SOSコールスイッチによる手動通報の2種類があり、通報後は、専門のオペレーターが、車両から得た情報をもとに、消防指令センターや警察に迅速に連絡し、緊急車両の手配などドライバーのサポートをしてくれる。
他にも、2トーン4種類、モノトーン13種類の全17種類の多彩なカラーバリエーションが用意されるなど、商品力がアップした日産デイズ。一層魅力的なモデルになったといえよう。
■関連記事
- 【比較試乗】ともに3列シートを擁するラージSUV。コワモテですが、走ると優しいんです♡「キャデラック・エスカレード vs BMW X7」
- 【比較試乗】進化から深化へと向かうターニングポイント。スポーティさとラグジュアリーが融合したバイエルンの4ドアクーペ「ポルシェ・パナメーラ vs BMW 8シリーズ・グランクーペ」
関連記事
【比較試乗】ライフスタイルに合わせてセダン、SUV、スポーツカーetc. アナタならどのボディタイプを選ぶ?「BMW 2シリーズ グランクーペ vs M2クーペ vs iX2」
国内試乗
2024.10.16
【比較試乗】ちょっと大人に愉しみたいアナタに、エレガントなオープンスポーツを選ぶなら?「BMW・4シリーズ カブリオレ vs ポルシェ・911 カブリオレ」
国内試乗
2024.10.14
“グランドツーリングカー以上、スーパースポーツ未満”という絶妙なポジショニングに仕上げられた実にマセラティらしい1台!「マセラティ グラントゥーリズモ」【野口 優のスーパースポーツ一刀両断!】
国内試乗
2024.10.03
生粋のフェラーリ産V12自然吸気ユニット搭載の、日常から使える“4ドアGT”はこれが最初で最後かも!?「フェラーリ プロサングエ」【野口 優のスーパースポーツ一刀両断!】
国内試乗
2024.08.09
愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?
複数社を比較して、最高値で売却しよう!
車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。
手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!
一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!
【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>