新型ジムニーのクロカン性能を引き上げる逸品カスタム
日本の4WDショップの中でも老舗のひとつが神戸に店を構えるマスターピース。40年以上にわたりさまざまな4WDと向き合ってきた同社の新型ジムニーカスタムは、さらなるクロカン性能を手に入れていた。
張り出した枝などから屋根を守るルーフプロテクションキャリアを装備。すっきりとしたフォルムもいい。
純正ダミーボルトを利用したドリンクホルダーは穴あけなしで装着可能。助手席側も用意されているぞ。
ヒール保護や滑り止め加工など機能性の高いフロアマット。全６色、MT用AT用をラインアップする。
まず注目したのはサスペンションで、用意されているのは2パターン。ひとつはジムニーシエラに装着されたローダウンサスで、20年振りに製作したというローダウンジムニーはロードゴーイングな性能となっている。
もうひとつが、ジムニーに装着されたインチアップサスペンションで、アップ量はオリジナルコイルで3インチアップとするほか、過酷な自然で鍛えられたオーストラリア製タフドッグショックを装着。リアアームはリンクを増すことで、ストロークとトラクションを向上させたオリジナルのトラクションリンクに換装している。
フロントのスタビライザーも外すことでフロントのストローク量も増大しているが、オンロードでは過大なロールもなく安心してワインディングを攻められるほど完成されたセッティングだ。
TDIチューニングは７段階+オフの特性を選べる。オプションだがスマートフォンでのコントロールも可能だ。
JB64は３インチアップのグレースサスに換装。スタビライザ―レスながら不安感のないドライビングが可能だ。
インチアップと同時開発されたのがローダウン用サスペンション。ロードゴーイングなスタイルとなる。
一方、エンジンにはサブコンのTDIチューニングをインストール。エンジン特性をスマートフォンで自在にコントロールできるので、のんびりツーリングがらレーシーな走りまでをカバーできるセッティングがなされている。
さらに、エクステリアには木の枝などから屋根を守るルーフプロテクション機能を備えたキャリアを装着。フラットなデザインとルーフフォグがクロカン車らしいスタイルを実現しているのだ。険しいオフロードから高速まで、あらゆる路面を走破する。これがマスターピースの新型ジムニーだ。
テストドライバー：中田和夫 ジムニー天国2019より転載
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