23を凌ぐオフロードスポーツを
目指して64を開発!
トライフォースが開発を進める64は、以前に乗った23をしのぐ、スムースで、しなやかに動くサスペンションを与えられていた。走らせていて気持ちよく、なおかつ標準車両よりも静粛に感じられる。コーナリングでは少ない舵角からシャープに切れ込み、かつ絶妙にコントロールされたロールを伴って小気味よくコーナーを駆け抜ける。
サスペンションのメインの部材は、超低フリクションを追求したフレックスアームを前後に採用している。このフレックスアームと組み合わせるスプリングはコイル2.50を選択している。車高は文字通り2.5インチアップだが、ストロークは実質4インチアップのレベルに相当するロングストロークを実現する。そのしなやかな伸びこそ超低フリクションフレックスアームの持ち味で、高度な路面追従性とオフロード走破性の両立をもたらすものだ。また、静粛性の向上を目指したボディマウントのソフト化によって、サスペンションの動きとボディの動きに位相差が出やすいのだが、フレックスダンパーの伸び側減衰値をやや高めに設定し、中高速のコーナリング中に起こりやすい、繰り返すロールのゆり戻しを巧みにコントロールして気持ちよく走らせる。
トライフォースのチューニングと言えば、やはりエンジンのパワーアップに期待してしまう。23ではその搭載エンジンK6A型を100psのレベルにまで引き上げているが、今回の新エンジンR06Aについては扱いやすさを優先させ、ブローオフアダプター付きスーパーファンネルスロットルチャンバー、インテークパイプセットを組み合わせ、中速域のトルクのタレをカバーした力強いパワーユニットに育てている。
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