【国内試乗】復活した3代目「ホンダ・インサイト」は ミドルサイズセダンへと成長

スッキリ系の乗り味が好印象

パワートレインも刷新された。ホンダではお馴染みとなった2モーターハイブリッドの「スポーツハイブリッドi–MMD」を踏襲しつつ、エンジンはクラリティと同じ1.5Lへとダウンサイジング。発進時には走行用モーターのみ。高負荷時にはエンジンにより発電用モーターを駆動し、その電力を走行用モーターに供給。そして高速クルージング時などにはエンジンのみを駆動と、3つのドライブモードが備わっている。

パワートレインは、 1.5L直4ユニットとモ ーターの組み合わせ。発進時はモーターのみ、高負荷時などはエンジンにより発電用モーターを駆動し、モーターで走行、高速クルージ ング時はエンジンのみと、3つのドライブモ ードが備わる。

実際の走行時でもこれらの切り替えは極めてスムーズで、エンジン始動時の振動が若干あるが、ほぼ気にならないレベルだった。ただし、エンジン駆動時のサウンドがやや大きめなのはちょっと残念部分ではある。
 走りに関しては、ひと言でいえばスッキリ系。ステアリングフィールも軽めで車体の動きも軽快。何よりキャビンそのもの静粛性が高く、気持ちよくドライブできる。今回はワインディング路では試せていないが、ハイブリッドとしては軽量なボディゆえ、このクラスのセダンのなかでは、かなりスポーティな走りを許容してくれると想像できた。

そのネーミングには賛否両論あるだろうが、ハイブリッドを搭載するミドルサイズのセダンとして、総合的なレベルはかなり高いといえるインサイト。エッジの効いたエクステリアデザインだけでなく、すっきりとした乗り味も若い世代に受け入れられると思う出来映えだった。

「L」と「I 」を組み合わせた10本スポークのホイールは、精悍な印象。試乗車にはマットブラック塗装の17インチが装着されていた。バッテリー類を後席下に配置することで、トランクは519ℓという大容量を実現している。

フォト:柏田芳敬(Y.Kashiwada)ル・ボラン 2019年4月号より転載

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