ステーションワゴン市場で精彩を放ち続ける【ボルボ・エステート】が「定番」に至る系譜

V70SERIES

850のアップデート版だった初代に対し、1999年に登場した2代目は完全なブランニュー。スタイリングも古典的なボルボ流とは別モノのテイストに変身していたがボルボの主力エステートモデルとして高い人気を誇った。一方、2007年デビューとなる3代目のエクステリアは歴代のエステートを彷彿とさせるテイストに回帰したがハードウェアは着実に進化。2016年まで現役として販売されている。

EXTRA
P1800ES

エステートの本流からは完全に外れた“番外編”だが、1971年に登場したP1800ESは現在でいうシューティングブレークの走りともいうべきモデル。そのエクステリアは、同じくスタイリッシュなクーペボディが高く評価されたP1800のルーフを後方まで延長。それにグラスハッチを組み合わせた個性的なもので、スポーツワゴンとしての佇まいは現在に至っても新鮮。その現役だった期間は決して長くないが、クーペともどもボルボの傑作として評価するクルマ好きは多い。特長的なグラスハッチのモチーフは、後に登場する480(デビューは1986年)、さらには2013年まで現役だったC30にも受け継がれた。

フォト:宮門秀行、ボルボ・カーズ/ル・ボラン 2018年12月号より転載

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小野泰治
AUTHOR
2018/11/27 11:30

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