宇宙船と呼ばれたのが初代ですから
DSオートモビルが発表した、2035年のドリームカーを想い描いたコンセプト、X E-テンスが興味深いです。何と左側がオープンコクピットのひとり乗り、右側がキャノピーに覆われた前後タンデムのふたり乗りという非対称型の3人乗り、しかも座席のレイアウトだけじゃなくてスタイリングまでアシンメトリーなのです。既存の枠に囚われず“ふたつの異なる性質のクルマをひとつにする”という自由な発想をデザインしたもので、ドライビングモードを選ぶことで違った性質も得ることができます。前輪の内側にふたつのモーターを持つピュアEVで、基本的な出力は540ps、サーキット・モードでは1360ps。当然ながら最新式の制御システムが備わり、常に最適な加減速のトラクションやタイヤのグリップを得られるようコントロールされます。ということは左右非対称も問題ないかも。……え? 夢物語? いや、宇宙船と呼ばれた初代DSが始点だということをお忘れなく。