嶋田智之の【月刊イタフラ】アルファ・ロメオ・ジュリアの主力グレード、“スーパー”を駆る

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1500kmほど走ってみました!

 ジュリアのイチバンの売れセンは、どうやら543万円の“スーパー”のようです。価格はクアドリフォリオの半分以下。……なら楽しさも半分以下?

 ということで約1500kmほど、いつものごとく高速道路半分、ワインディングを含む一般道半分を、ジュリア・スーパーで走ってみました。

 んー、確かに200psに330Nmの直4ターボなので、クアドリフォリオのような強烈な速さはありません。でも、そう遅くもないのです。というか、いい感じ。それなりに速く走らせるにはそれなりにエンジンを回してやる必要があるんですけど、そのときの感じが昔ながらのアルファっぽさを連想させるテイスト。飛ばさず走ってるときですらアクセルペダルの踏み加減から無意識に期待してるより少し速く進んでいくような感覚があるのも、昔ながらのアルファっぽさといえるでしょう。戦前のスーパープレミアムな存在だった頃はまた違うのでしょうが、いわゆるフツーの人でも頑張れば手が届くところまで降りて来てくれた頃からのアルファ・ロメオって、往々にしてそういうクルマだったような印象があります。

 そのうえ現行ジュリアには、切れ味抜群のハンドリングがあります。高速セクションをトレースするのも交差点ひとつ曲がるのも、めちゃめちゃ楽しく気持ちいいから、退屈することがないのです。

 しかも! スーパーのインテリアは綺麗。ウッドとレザーのコンビネーションが美しいのです。

クアドリフォリオは確かに途方もなく速いし刺激的。でもスーパーにはまったく違う楽しさと喜びがあるのです。それが1500km走ってみての実感、なのでした。

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