1月9日午後2時。メジャーな自動車ブランドとしては最後となるプレスカンファレンスに臨んだインフィニティ。そこでは公約通り、ローランド・クルーガー社長によってSUV「QX50コンセプト」が初披露された。
デザインだけでなくエンジンにも注目
このコンセプトカーは、昨年4月の北京モーターショーで公開された「QXスポーツ・インスピレーション」をより現実に近づけた中型のSUV。現在インフィニティのSUVラインナップはメルセデス・ベンツGLAがベースのコンパクトな「QX30」、セダンのQ50(日本名:スカイライン)がベースの「QX50」、3列シートのビッグな「QX60」、フーガクラスの「QX70」にレクサスLX対抗のフルサイズSUV「QX80」という6モデルを揃えるが、このQX50コンセプトはその名の通り、近い将来デビューする予定の新型QX50を示唆するものだ。QX50はかつて日本にも「スカイライン・クロスオーバー」として導入されていたから、その次期モデルのコンセプトと考えていただければわかりやすいだろうか。
実車は非常に抑揚のあるダイナミックなラインと面によって構成されており、特徴的な「クレセントカットCピラー」など、最新のインフィニティデザインをそのままミッドサイズSUVに反映していることがよくわかる。
エンジンは世界初の量産可変圧縮比エンジン「VCターボ」。具体的には2.0リッター直列4気筒ガソリンターボユニットで、最高出力は272ps、最大トルクは390Nmを発揮する。このV型6気筒ターボエンジン並みのパワー&トルクを確保しつつ、燃費は27%も向上するというから期待は大きい。
残念ながら事前情報以上の新しい発表はなかったが、実車の美しさ、力強さは想像以上。市販モデルの発売を期待して待つとしよう。
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