ドイツでは駐車支援機能の装着率が高級車より小型・中型車の方が高い
昨今ではすっかり普及しているクルマの運転支援システム。ドイツのサプライヤー大手「ボッシュ」はこのほど、ドイツおよび欧州諸国において運転支援システムが搭載されている乗用車の統計を発表した。
統計を取ったのは2017年にドイツで新車登録された乗用車。その結果、半数以上のクルマに緊急ブレーキ支援機能が搭載されていたことがわかった。
駐車支援機能の装着率は66%で、そのうち45%は車両に標準装備されていた。少し意外なのが、小型・中型車に分類されるいわばコンパクトカーの55%がパーキングアシストなどと呼ばれる駐車支援機能を装備していたのに対し、高級車ではその装着率が約25%に過ぎなかったという点だ。
この結果で、ドイツでは駐車支援システムが、運転支援機能のなかでユーザーにもっとも望まれており、緊急ブレーキ支援機能やレーンアシスト機能がそれに続く機能だということが判明した。そのほかの欧州諸国での各機能の装着率は上のグラフのとおりで、どの国も駐車支援機能の装着率の高さが際立っている。
今回の調査を機にボッシュでは、「運転支援システムは、ドライブをより便利にするための優れた機能というだけではなく、人の命を守ることができるものである」と、改めてその重要性を強調した。なお、ドイツでは、2022年から緊急ブレーキ支援機能の新車への装着を義務化する法律を準備しているという。
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