日本市場を強く意識
BMWジャパンは12月7日(金)、東京江東区青海の体験型ショールーム「BMW GROUP Tokyo Bay」において、次期型BMW 3シリーズ(G20)のメディア向けプレビューを行った。
同社プロダクト・マーケティング担当がとりわけ強調したのは、この3シリーズではコンセプト作りから開発、そして付加価値まで日本のマーケットを強く意識してきたこと。
例えば「330i」のエンジン出力を調整して、日本市場向けの「320i」を開発したほか、プレミアムブランドならではの先進技術や安全性への期待に応えるために、ACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)を全グレードに標準装備。BMW初となる3眼カメラを採用して、従来よりも正確なレーンキーピング制御や早期の危険予測、広角度視野での周辺危険予測を実現したとのこと。
今回のカモフラージュ車両は、コクピット内の撮影が許されなかったが、最新マルチディスプレイ「ライブ・コクピット」では、タコメーターが反時計回りとなる。これには「違和感あり」との意見も寄せられたそうだが、逆回転を採用することで、メーター中央部にナビ表示が可能なスペースを創出した。これはドライバーは視線を真っ直ぐ保ったままステアリングを握ることができ、スポーツセダンとしてのドライビングプレジャーを重視したレイアウトだと解説。
また同社エンジニアリング担当は、サスペンションの進化と先代(F30)モデル比で55kgの軽量化について言及。特に軽量化は、ボディ材質に熱間成形の超高張力鋼板をAピラーほか、各所に用いたことが大きく貢献。
Bピラーに至っては成形時の温度や圧力のデータをシリアルナンバーに刻印。これにより、事故等で予想外の変形があった場合、シリアルナンバーと記録データをさかのぼり、製造工程から検証、品質向上へとフィードバック。ラグジャリークラスと比べても遜色のない安全性のスキームも、ライバルたちを大きくしのぐと言えるだろう。
今回の次期BMW3シリーズのメディアプレビューは「2018-2019 日本カー・オブ・ザイヤー」発表の数時間前であったこともありトピックスのみの解説となったが、日本のカスタマーを確実に満足させる1台となるだろう。
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