G7海洋プラスチック憲章を支援
世界中の拠点やイベント会場で使い捨てプラスチックの使用を止めることを宣言したボルボ・カーズだが、さらに一歩進んで9月にカナダ・ハリファックスで開催されたG7海洋協力サミットに参加。自動車メーカーでは唯一の参加だが、その場でボルボ独自の「プラスチック・ビジョン」も発表。新型車に使用するリサイクル材を大幅に増やす目標を示した。
このサミットは海洋にバラまかれる有害なマイクロプラスチックなどを削減する「海洋プラスチック憲章」に基づくものだが、この憲章に日本が署名しなかったのはご存じの通り。今回のサミットには参加してエネルギー安全保障やプラスチック汚染について議論したが、日本に目立った動きはなく、国内でも大きく報道されることはなかった。
それはそれとして、ボルボはこの憲章を支持し、積極的に支援する姿勢もサミットで明確にしている。燃費削減のための軽量化が必須の今、自動車製造において樹脂類を減らしていくのは難しいが、リサイクルを確実に行なえばその廃棄量は格段に減らすことができる。その先頭にボルボが立つ形だが、他の自動車メーカーもリサイクルプラスチック活用の研究は進めており、向いている方向は同じだ。自動車業界として海洋プラスチック汚染防止にどこまで協力していけるのか。今後はそうしたアナウンスも必要となってくるはずだ。
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