なんと60メガワットの出力を確保
電気自動車(EV)の使用済みリサイクルバッテリーを住宅用蓄電池に活用する「二次利用ビジネス」をルノー・グループが始めたのは2017年のことだったが、ここにきてさらに大規模なEV用バッテリービジネスのプランを発表。リサイクルバッテリーを使って大規模な定置式蓄電システムを構築しようというもので、「アドバンスド・バッテリー・ストレージ」と名付けて2019年にはフランスのルノー工場と、ドイツの火力発電所跡地に設置を予定している。
この大規模蓄電システムは2000個のEV用使用済みバッテリーを組み合わせ、一般家庭5000世帯分の電力消費量に匹敵する60メガワットの蓄電を可能とし、70メガワットの電力を供給できる能力を持つという。欧州では最大の定置蓄電システムとなり、変動の大きい再生可能エネルギーを蓄電することで、需要に沿って安定供給できるメリットも強調している。
EV用リサイクルバッテリーの使用が前提となるものの、将来は新品バッテリーの使用も考えており、大規模蓄電ビジネスとして育てていく考えのようだ。
蓄電システムを宅地などで活用するスマートグリッドは日本国内にも存在するが、5000世帯にもおよぶ大規模なものはない。このルノーの計画がどの程度の規模で実現することになるのか。続報を待つとしよう。
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