作って楽しい、飾って楽しい! ホビーの王道プラモデル!
プラモデルやミニカー、RC(ラジオコントロール=ラジコン)モデルなど、この秋から年末にかけて登場予定である、各社イチオシのホビー製品が一同に集まる全日本模型ホビーショー」が、今年も9月29、30日の両日、東京ビッグサイトで開催された。数多くのホビーファンが訪れ盛り上がりを見せた、会場の様子をレポートする。
最終回となる今回は、アオシマやハセガワなどがリリースするホビーの王道、プラモデル製品の数々を中心に紹介していく。
アオシマ
日常的に見かける乗用車からレーシングカー、トラック、オートバイなどなど、幅広いジャンルの新製品が並ぶアオシマブース。
接着や塗装が不要で、誰にでも簡単に組み立てることができるお手軽なプラモデルとして人気の「ザ・スナップキット」シリーズに「トヨタ ヴェルファイア」と「トヨタ 2000GT」が追加ラインナップ。また、今後発売が予定されている新製品として「トヨタ CH-R」や「日産GT-R」の試作モデルの展示も行われた。
アオシマらしさ満点(?)のデコトラ「丸美グループ 成田商事 真紅丸4番」は新規パーツも多数。新規金型で登場の「ニッサン ER34 スカイライン25GT TURBO ’01」や「ランチア デルタ S4 ’86 モンテカルロラリー仕様」、「ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテ」など、そのほかの新製品も充実していた。
また、「プジョー306MAXI」、「日産 サニーB110 TS仕様」、「トヨタ スターレット KP61」、「三菱 スタリオン」、「三菱 ランダーターボ」、「BMW E46 320i」、「ポルシェ911」など、現在開発中の試作モデルが多数展示。
アオシマといえばバイクモデルも有名だが、コレクター心をくすぐる完成モデルが新製品として登場。12月発売予定の「SUZUKI GSX1100S KATANA」、「SUZUKI GSX-R 1000R」の2台に加え、開発中の「Honda スーパーカブ50」もお披露目された。
気軽に手に取れる価格から、模型ファンの新たな入り口として注目のブラインドトイ&カプセルトイ=通称「ガチャガチャ」も多数の製品を展示。ちょっとヤンチャな「グラチャンコレクション」から「サンバーコレクション」、「ジムニーSJ30 コレクション」、「ホンダスーパーカブコレクション」など、その価格からは想像できないクオリティの高さにびっくり!
ハセガワ
プラモデルの老舗メーカー、ハセガワでは“赤いトラクター”のキャッチフレーズでお馴染みの「ヤンマー トラクターYT5113A」や、世界中の空港・飛行場で活躍するハイパー化学消防車「ローゼンバウアー パンサー6×6 空港用化学消防車」など、働く車のプラモデルが注目の的に。
また“ケッチ”の愛称で親しまれた2ストロークの名車を完全新規金型で再現した「カワサキ KH400-A7」や、新規パーツを追加した「三菱ギャランGTO2000GSR 前期型」など、懐かしの旧車モデルも新製品として展示が行われた。
グッドスマイルカンパニー&マックスファクトリー
キャラクターモデルやフィギュアなどを得意とする“グッスマ”ことグッドスマイルカンパニーと、有名モデラーMAX渡辺氏率いるマックスファクトリーも個性的な製品を多数展示。
グッドスマイルカンパニーからは、子供から大人まで大人気のテレビアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン』の主役メカ「シンカリオン E5はやぶさ」が、プロポーション抜群のプラモデルになって登場。今後発売予定の「E6こまち」、「E7かがやき」も併せて展示された。
一方のマックスファクトリーでは、1966年に発売されたホンダの耕運機「F90」とオリジナルキャラクターのフィギュアをセットにしたプラモデル「minimum factory みのり with ホンダ耕耘機F90」と、そのバリエーションモデルである「minimum factory いなほ with ホンダ耕耘機F90 水田車輪Ver.」が展示され、来場者の注目を集めた。
プラモデル60周年を記念した特別展示も
また会場の一画では、今年で誕生から60周年を迎えるという国産プラモデルをテーマとした特別展示「プラモデルで見る60年」も開催。国産初のプラモデルである「ノーチラス号」の金型や、それぞれの年代を代表する当時のプラモデル製品が多数展示されたほか、どこか懐かしい昭和の模型店が再現された「まぼろしのOS模型店」なるセット形式の展示も行われた。