伝説的スポーツカーにインスパイアされた「ICONA」シリーズ
フェラーリは9月18日、フェラーリの伝説的スポーツカーにインスピレーシンを得た新たな限定スペシャルシリーズ「ICONA」を立ち上げたことを発表するとともに、その第1弾として、「モンツァSP1」と「モンツァSP2」と名付けられた2モデルをマラネロ本社で初披露した。
この2モデルは、750モンツァおよび860モンツァからネーミンングされ、かつての象徴的なフェラーリ・レーシング・バルケッタの祖となる1948年の166MMを想起させる要素が注がれている。
モンツァSP1はドライバーが純粋にドライビングを楽しむためのシングルシーター。一方のモンツァSP2は、トノカバーを廃してセカンドウインドプロテクターとロールバーを追加装備した2シーターモデルだ。いずれもウインドスクリーンを装着しない代わりに、コックピット内に巻き込む風をコントロールする「バーチャルウインドシールド」を、インスツルメントパネルとステアリングホイールの間に装備して、キャビンの快適性を確保している。
スタイリングは、ひと筆書きしたかのようなエレガンスとミニマルなフォルムが特徴で、洗練されたディテールの理想を求めた、極めて純粋なデザインが創造された。最近のレーシングカーに見られるような視覚的な複雑さを避け、控えめながら正統なデザイン手法が用いられ、人とクルマの繋がりを象徴するドライバーズカーであることに重きが置かれている。
カーボンファイバーのシェルにより軽量化を追求したボディのサイズは、全長4657×全幅1996×全高1155mm。乾燥重量はモンツァSP1が1500kg、モンツァSP2が1520kgとなっている。
搭載されるエンジンは、最高出力810ps/8500rpm、最大トルク718Nm/7000rpmを引き出す6.5リッターのV型12気筒。0-100km/hを2.9秒、0-200km/hを7.9秒でこなす加速性能が与えられ、300km/h以上の最高速を実現する。
なお、このモデルのオーナーには、イタリアを代表するラグジュアリー・ファッションブランドのロロ・ピアーナおよびベルルッティとのコラボレーションによるレーシングスーツやジャージ、グローブ、スカーフ、レーシングシューズなどのアパレル&アクサセリーが用意される。
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