「45」ではなく「35」？メルセデス・ベンツAクラスの高性能版が登場！

AMG車の新世代エントリーモデル

9月18日、ダイムラーは新型メルセデス・ベンツAクラス（日本未導入）の高性能版となる「メルセデスAMG A35 4マチック」を発表。10月2日から開催されるパリ・モーターショーで初公開されるとともに、10月より販売を開始する。

A35 4マチックは、AMG車のポートフォリオにおけるエントリーレベルに位置付けられるモデルとして誕生。将来は、先代型にも設定されていたA45 4マチックが登場する予定で、この2モデルは同時に開発が進められたという。

A35 4マチックには、306ps/400Nmを発揮する2リッター直列4気筒ツインスクロールターボ（M260）を搭載。7速デュアルクラッチのAMGスピードシフトDCTを介して、4輪にそのアウトプットが放たれる。0-100km/h加速を4.7秒でこなす加速性能が与えられ、最高速は250km/hでリミッターが作動する。

走行モードは、「スリッピー」、「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツ＋」、「インディビデュアル」の5モードを用意。「スリッピー」モードは文字通り滑りやすい路面状況に適しており、フラットなトルクカーブを描く特性。シフトアップは早めに設定され、アイドリングストップ機構も作動。ECOモードを兼ね備えている。

「コンフォート」モードは燃費が重視されるとともに、ステアリングやサスペンションが快適性を重視した設定。「スポーツ」と「スポーツ＋」はアイドリングストップがオフになり、エンジンやトランスミッションのチューニングがダイナミックに。エンジンサウンドも独特になる。「スポーツ＋」ではさらにシフトダウン時にブリッピング機能が働く。「インディビデュアル」モードは、好みに応じてエンジンやトランスミッション、ステアリング、サスペンションなどを設定可能で、そのプログラムは保存することができる。

オプション設定されるAMGトラック・ペースは、標準装備されるメルセデスの最新マルチメディアシステム「MBUX」に組み込まれ、サーキットトラック走行におけるラップデータの記録などが行なえるほか、0-100km/h、0-400m、100-0km/hといった加減速データを測定し、保存できる。

エクステリアではツインルーバーを備えたフロントグリルやフロントエプロン&スプリッター、リアスポイラー、リアディフュザー&ディープエプロンといったアイテムがAMGモデルであることを主張。ホイールは18インチのツインスポークデザインだ。このホイールの内側にはフロントに4ピストン固定キャリパー&350mmディスク、リアに1ピストンスライディングキャリパー&330mmディスクのブレーキシステムが収まる。