航続可能距離はミライを大きく上回る!
3月10日、ホンダは燃料電池車(FCV)のニューモデル「クラリティ フューエルセル」を発売した。2002年のFCX、2008年のFCXクラリティに続く3世代目のFCVで、これまでの2モデル同様、リース専用車両として提供される。価格は766万円。
クラリティ フューエルセルは水素を燃料としており、車両後方に70MPa(約700気圧)の高圧水素貯蔵タンクを搭載。パワートレインの高効率化や走行エネルギーの低減によって、一充填あたりの走行距離は従来比約30%増の約750kmを達成した。これは約650kmのトヨタ・ミライを大きく上回る。ただし、クラリティは141リッタータンク、ミライは122.4リッタータンクなので、ガソリン燃料車のような燃費計算をしてみると、どちらも5.3km/Lで同等だ。なお、一回の水素充填に要する時間は3分程度で、これもミライと同等となっている。
動力性能的にも、クラリティは130kW/300Nm、ミライは113kW/335Nmで、大きくは違わない。駆動用バッテリーにはリチウムイオン電池(ミライはニッケル水素)を採用している。
燃料電池車という最先端イメージにふさわしく、インテリアでも全面液晶メーターパネルやヘッドアップディスプレイ、iPhoneとの連携機能を充実させたHondaインターナビ+高詳細8インチタッチパネルディスプレイを標準装備。もちろん、ミリ波レーダー+車載カメラによる衝突回避ブレーキや歩行者事故低減ステアリングなど、最新の安全装備も備えている。
また、ホンダでは新型クラリティの発売に合わせて可搬型外部給電器「Power Exporter 9000」も投入。100V×6口、200V×1口の出力端子を備えた電源装置で、クラリティと組み合わせることで一般家庭のおよそ7日分の電力を供給できるとのことだ。価格は118万円となる。
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