パワートレインと運転支援系を強化
メルセデス・ベンツ日本は、「Sクラスクーペ/カブリオレ」をアップデート。6月20日より発売を開始した。税込み価格は、「S450 4マチッククーペ」の1508万円から「メルセデスAMG S65カブリオレ」の3470万円まで。
その外観は、フロントとリアの意匠を変更。フロントには、大型のエアインテークを備えたバンパーを採用、「AMGライン」装着車では左右エアインテーク部が標準よりダイナミックなデザインとなり、クローム加工を施した 2本のフィンが装着される。リアについてはコンビネーションランプを一新。これは薄い有機物の層をガラスプレートに印刷した片側33枚の有機ELパネルを使用したもので、ランプ内で浮いているような先進的なデザインとなっている。このコンビランプは解錠/施錠時に各ランプが流れるように点灯する「カミングホームファンクション機能」や周囲の状況に合わせて照度を調整する機能なども備わる。
インテリアでは、大型の「コックピットディスプレイ」や「タッチコントロールボタン」付きマルチファンクションステアリング、カラーがゆっくりと変化し続けるマルチカラーアニメーションを搭載したアンビエントライト(64 色)などを採用。従来にも増して エレガントでエクスクルーシブな室内空間となった。また、グレードによって設定は異なるが最大9種類のインテリアと最大7種のインテリアトリムといった幅広いバリエーションも魅力的だ。
先にアップデートされたSクラスセダン同様、「インテリジェントドライブ」が採用されたこともトピックのひとつ。インテリジェントドライブは、レーダーセンサーやステレオマルチパーパスカメラ、 超音波センサーにより自車の周囲を常に監視する複合的なセンサーシステム。先行車両、横切る車両、後方車両、対向車、歩行者などを検出し状況を判断。アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でアシストすることでドライバーの負担を軽減し安全性と快適性を向上させる。
先行車との車間距離を維持する「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動&再発進機能付き)」は、自動再発進機能も新採用。停止後30秒以内なら、ドライバーによるアクセル操作がなくても自動的に発進するようになった。「アクティブステアリングアシスト」も強化。車線が不明瞭な場合や検知できない場合でも周囲の車両やガードレール等を検知しステアリングアシストを行なう。
また、緊急時のステアリング操作をアシストする「緊急回避補助システム」や衝突時の衝撃音から乗員の耳を保護する「PRE-SAFEサウンド」、さらには歩行者に加え交差点での車両飛び出しにも自動緊急ブレーキが作動する「アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛出し検知機能付き)」なども搭載。全方位の安全性を高い次元で実現している。
エンジンは、ベーシックなS450 4マチッククーペに最新世代の3リッターV6ツインターボを新搭載。最高出力は367㎰、最大トルクは500Nmを発揮する。「S560」を名乗るグレードには、469㎰と700Nmを発揮する気筒休止機構付きの4リッターV8ツインターボを採用。AMGモデルについては、同じ4リッターながら612㎰と900Nmという破格のアウトプットを誇る「メルセデスAMG GT」由来のV8ツインターボが主力だが、6リッターV12ツインターボが引き続き選べる点もマニア的には嬉しいポイントだろう。
メルセデス・ベンツ日本 https://www.mercedes-benz.co.jp/
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