【嶋田智之のル・マンへの道! ……クルマで向かうだけなんだけど】Part.01

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iPhoneで綴る英仏ツーリング紀行

 自動車専門誌ル・ボランと当サイトで好評連載中の【月刊イタフラ】番外編。日本時間の6月13日夜にロンドン郊外に降り立ったモータージャーナリストの嶋田智之氏が、スマホだけでリポートするグランドツーリング紀行のパート1です。

 僕は今、英国はロンドン郊外のCLIVEDEN HOUSEという、17世紀に建てられて以来ずっと王侯貴族が居住してきたという宮殿みたいなマナーハウス・ホテルにいる。チェックインするときにユニクロ着てきちゃってゴメンナサイって平伏しそうになるくらい庶民らしさとはかけ離れた、広大な敷地と荘厳な建造物と数々の美術品&骨董品と学校の教室くらいの広大な宿泊室のある、ものすごーい施設。

……なぜ? ここが今日からスタートする旅のスタート地点だからだ。もう少ししたら、クラシック・アストン・マーティンとモダーン・アストン・マーティンをさまざまに乗り換えながら、ル・マン24時間レースが行われるサルテ・サーキットまで走っていくというグランド・ツーリングがスタートする。ル・マンで戦う新型ヴァンテージAMRを応援に行くわけだ。

 で、せっかく声をかけていただいて参加させていただくことになったのだから、その模様をここCARS MEET WEBで(ほぼ)リアルタイム・レポートしようよ、ということになった。道中のところどころで、iPhoneで撮ってiPhoneで原稿を書く、という計画。

 ところが昨日、英国の地に降りたってiPhoneを起動させたら、ケータイの電波では何をどうやってもインターネットにアクセスできないという恐ろしい事態に見舞われた。これじゃ企画倒れじゃん……。

 もひとつ、ところが! 「どうか目覚めたら事態が解決してますように……」とお祈りしながら眠ったら、朝、ホントに解決しちゃってたのである。今、フツーにアクセスできてるし……。何だかまるで自分じゃない誰かがiPhoneの設定をやりなおしてくれた気がするくらいの不思議。

 そーいえば泊まった部屋、嫌な印象はぜんぜんしないんだけど、常に誰か別のヒトがいるような感じがずっとあるのだよねぇ……。いろんなヒトの肖像画だとか彫刻だとか、あちこちにたっくさん飾られてるから、その中の誰かなんだろうか……?

 最初に部屋に入ったときにはちょっと怖かったんだよなー。だって、廊下からしてコレだもん。トイレ行けない……。まぁトイレは部屋にあるわけなんだけど……。

 ともあれ、今は6月14日の朝6時。もう数時間したらドーバー海峡に向けて出発、である。アストンマーティン所有のヘリテイジ・コレクションの中のどのクルマのステアリングを握らせてもらえるのか、いやーもう楽しみで楽しみで……。

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嶋田智之
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