911ターボこそ最強のスーパーカー!
これまでも様々な車種のプラモデル制作を実際の作業と並行してお伝えしてきた当コーナーだが、このたび新たな企画として、ポルシェ911ターボの制作を始めることとした。タミヤ製キットのボディに、フジミ製キットのシャシーやエンジンを組み合わせてみようという趣向だが、まずは、制作を行うプロモデラー・北澤志朗氏に、その狙いなどを語っていただこう。
【画像36枚】小手調べは足回りの調整から!工程の様子を詳しく見る
1961年生まれの私は少年時代にスーパーカー・ブームにどっぷり浸かった世代です。当時スーパーカー好きの子供たちの間では、フェラーリBBとランボルギーニ・カウンタックのどちらが最強か、というのが常に論議の的でした。しかし生来天邪鬼な私はそのどちらでもなく、ポルシェ911ターボこそが最強のスーパーカーだ、と考えていました。
コンパクトでハイパワーなターボエンジンと、強力なトラクション性能を生み出すRRレイアウト、そしてリアシートまで備えるスポーツカー離れした実用性の高さ……すべては愛読していた某エンスー系自動車専門誌の受け売りでしたが、あれから半世紀以上を経た今も、私にとって空冷時代のポルシェ911ターボは永遠のアイドルであることに変わりはありません。
そんな911ターボですが、1970年代生まれのスーパーカーの中ではプラモデルにあまり恵まれない車種でした。スーパーカー・ブームの頃には粗製濫造なプラモデルがいくつもありましたが、大人向けの本格的な1/24スケールの国産プラモデルはフジミとタミヤしかありません。
フジミはエンジンやフロントフード内部、シャシーなどが精密に再現されていますが、1980年代半ばにリリースされた旧いキットなので、ボディのプロポーションや外装細部の表現は、今の目で見るとちょっと物足りない感じです。
一方タミヤは2005年リリースと比較的新しく、プロポーションや外装細部の表現は素晴らしいですが、シャシーとインテリアは1980年代の製品である911ターボ・フラットノーズからの流用で、エンジンも無く、前輪ステアすら省略されています。
そこで今回は、このふたつのキットのいいとこどりをしてみようと考えました。タミヤの外装とフジミのシャシー・インテリアを組み合わせるのです。フジミのキットは1985年型、タミヤのキットは1988年型ですが、外観・メカニズムともにほとんど違いは無いので、両者を組み合わせても齟齬は出ないはずです。
これまでにフジミもタミヤも何台も作ったことがある私ですが、正直どちらのキットにも物足りなさを感じていました。今回、ついに1/24のポルシェ911ターボの私的な決定版を作れるのではないかと、期待にはやる気持ちを抑えつつ、制作を開始したのです。
■関連記事
- 完成状態をとくとご覧あれ!ハセガワ製「ケンメリGT-X」にエンジン搭載、DATSUN化!第7回【CARSMEETモデルカー倶楽部】
- 崩壊へのカウントダウン!?「こんな時どんな顔をすれば…」「笑えばいいと思うよ」【アメリカンカープラモ・クロニクル】第36回
関連記事
”第2の波”を生んだ挑戦者、それはレズニー傘下で喘ぐamtだった…!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第39回
CARSMEET モデルカー俱楽部
2024.11.23
ポルシェのデザインスタジオの舞台裏を独占取材! ポルシェの”クルマづくり”のインスピレーションの源。
ポルシェ
2024.11.18
「911ダカール」の生産終了記念、特別なデザインで輝く「ポルシェ911ダカール・ゾンダーヴンシュ」を製作
ポルシェ
2024.11.18
DTMのBMWからNASCAR、さらに3輪トラックまで!プラッツ取り扱い海外プラモ、注目の新製品【CARSMEETモデルカー俱楽部】
CARSMEET モデルカー俱楽部
2024.11.15
愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?
複数社を比較して、最高値で売却しよう!
車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。
手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!
一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!
【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>