蝶番は微妙なズレが開け閉めに影響する
アオシマの『トラック野郎』シリーズから、映画1作目『トラック野郎 御意見無用』の一番星号を作っていくぜという企画、第7回目である。
前回述べたように、中断から再開のため「引き続きお付き合いを」ということであったが、それからひと月ほど空いてしまったのは、まことに申し訳ないところです。しかしこうして忘れ去ってしまったわけではないので、寛大な気持ちで見守っていただければ幸いだ。
という訳で、どうにか組み立てに取り掛かったのだが、やはり以前に比べると歩みが遅いのは仕方のないところ。しかしこれも、そのぶん作業のコツや細部についてを詳しくお伝えしていけることになると思うので、ご容赦いただきたい。今回は、気になっていたボデー屋根の塗装の修復にかかりつつ、リアの扉を組んでみるなどした。
後部扉は蝶番がプラパーツでできており、きちんと組み立てれば可動する仕組みである。すでに以前の回でお伝えしてあるように、この蝶番は先にパーツを組んで、その後にシルバー塗装、デカール貼り、というように作業を重ねてあった。今回は、この蝶番を先に扉に接着してから、ボデー側に差し込んで取り付け、組み立てている。その様子は工程の写真とキャプションをご参照いただきたいが、実は気になったことがひとつあった。
どうもパーツの回転軸が垂直からすこしズレているようで、開閉すると扉側の接着が外れてしまう蝶番がひとつあるのだ――右側下がそれである。最初は接着が甘かったためかと思い、すこし瞬着を多めに着けて取り付けてみると解決したようであった。しかし安心して何度か開閉を繰り返すと、やっぱり接着が外れてしまうのである。これについては、ここのみ接着を、乾いてもいくらか弾力性が残るゴム系接着剤でやり直してみようと思っている。
取り扱いがちょっと難しいメタルシール
キャビンには、まだ貼らずに残っていたメタルシールをようやく貼ってみた。このメタルシールというのは、1/24の乗用車のキットによくあるメタルインレットの類ではなく、ステッカーのことである。ドアの☆マーク以外は、糊付きアルミ箔などに置き換えた方が良かったかもしれない……と思いつつ、このメタルシールを貼る部分はまだ残されている。ボデーの側面だ。
ボデーのサイドパネルには、白いマーカーランプが左右各8か所に取り付けられている。あまり普通のデコトラには見られない特徴であるのは、このマーカーがパネルの表面にそのまま取り付けられていることだが、その根元がそれぞれ☆マークで、キットではそれをこのメタルシールで再現しているのである。実車ではおそらく、星形に切り出したアルミ板か何かなのだろう。
以前の回でもすでにご紹介したように、ボデー側面パネルは凹凸のモールドが激しく、メタルシールが上手く貼れるかどうかが若干不安である。また、シールの貼り付けはどうしても位置がずれてしまって、剥がして貼り直しという事態が起こるのだが(キャビンに貼ったシールも☆マーク以外は全て何度か貼り直した)、その際にボデーのデカールが剥がれてしまう、というおそれがある。
こうした危険を避けるためには、この☆シールを一旦薄いプラ板に貼るか、あるいは☆マークを薄いアルミ板などから切り出して作り直すか、どちらかにした上で、これをボデーに貼るということになるだろう。どちらが上手くいくだろうかと先日から考えているのだが、これは結局やってみないと分からない部分だ。という訳で、また次回をご期待ください。
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