二輪、汎用品を合わせると5億6000万台超に
ホンダは12月22日、四輪車の世界累計生産台数が1億台を達成したと発表した。
ホンダの四輪車の生産は、1963年に当時の埼玉製作所(現・ホンダ和光ビル)でスタートしたホンダ初の市販モデルとなる軽トラック「T360」からはじまり、同年に静岡県・浜松製作所(現・トランスミッション製造部)では小型スポーツカー「S500」の生産を開始した。
その後、1964年には埼玉県狭山市にホンダ初の四輪車専用工場となる狭山製作所(現・埼玉製作所 狭山完成車工場)が建設され、小型スポーツカー「S600」の生産がスタート。以降、1967年に生産がはじまったホンダ初の軽乗用車「N360」をはじめ、近年ではシビックやアコード、CR-V、フィットなど、世界的に好評を得ているグローバルモデルや、販売地域の特性に合わせた地域専用モデルなど、豊富なラインナップによって生産台数を伸ばしてきた。
一方で、創業当時から国際化を意識して事業展開してきたホンダは、1969年に台湾の現地企業と技術提携をむすび、初の海外生産モデルとして小型乗用車「N600」と軽トラック「TN360」の生産を開始。さらに国際競争力を高めるべく単独進出を図り、1982年には米国オハイオ州でホンダ初の現地法人による四輪生産としてアコードの組み立てを開始した。このアコードは、日本の自動車メーカーとして初めて米国で生産される乗用車となった。
その後も「需要のある場所で生産する」という考えのもと、世界中のユーザーニーズにマッチした商品をタイムリーに供給することを目指し、アジア、欧州、南米、中国など、世界各地に四輪車の生産拠点を展開。現在は世界18の国と地域にある34の四輪車生産拠点を活用し、地域間で相互補完を図れるフレキシブルな生産体制を敷いてきた。これらの取り組みにより、四輪車の生産開始から54年目の2016年9月に1億台を達成。なお二輪車と汎用製品を合わせると、ホンダの世界生産累計台数は5億6000万台を超えるという。
今回の発表に際して、八郷隆弘代表取締役社長は次のようにコメントしている。
「全世界のお客様に支えられ、1億台の四輪車をお届けすることができました。『人々の生活の役に立ちたい』『操る喜びを追求したい』という創業者の想いは今日までホンダのクルマづくりの原点として引き継がれています。今後も次の1億人のお客様との出会いを目指し、より魅力ある商品をお届けしてまいります」。
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