遠藤イヅルが自身のイラストともに1980年代以降の趣味車、いわゆる”ヤングタイマー”なクルマを振り返る『ボクらのヤングタイマー列伝』です。今回は7代目ファミリアに設定された5ドアハッチバック「ファミリアアスティナ」をピックアップ!
ボクらのヤングタイマー列伝第32回『MG RV8』の記事はコチラから
コンセプトが突飛すぎたのか日本では販売が苦戦も、欧州ではスマッシュヒット!
マツダの主力車種として長年親しまれてきた「アクセラ(現:マツダ3)」、そのアクセラ登場以前にマツダのメインストリームを担っていたのが「ファミリア」です。ちなみにファミリアも海外では「323」と呼ばれていました。
長年愛されたファミリアの車名は現在バン(しかも日産のOEM車)のみとなって寂しい限りですが、以前はカローラやサニーなどと並ぶ日本を代表するファミリーカーで、2004年生産終了の9代目まで乗用モデルが存続しました。ファミリアは長い歴史の中でいろいろなトピックを提供しています。2代目にはロータリークーペが存在し、初のFFとなった5代目はクリーンなスタイルで大ヒット、”陸(おか)サーファー”という言葉も生み出ました。7代日には『アスティナ』、8代目に『ネオ』、9代目に「S-ワゴン』……などありましたね。でもやはりこの中で珠玉の1台は、『ファミリアアスティナ』ではないでしょうか。
アスティナは、1989年に登場した7代目ファミリアの5ドアハッチバックです。とは言えその外観は、リトラクタブルヘッドライトを備えテールが切り上がったウェッジシェイプ。高い実用性を感じさせる1.5BOXの3/5ドアハッチバックが本流だったファミリアの中では、異端のスタイルコンシャスなクルマで、4ドアクーペ的コンセプトで開発されていました。アスティナは3ドア、4ドアセダンと並ぶと明らかに別のクルマなのでCMでは『新ファミリア系列』って呼んでいましたっけ。バックはサディスティック・ミカ・バンド! 「Feel me……僕は君じゃない』で始まるあの曲、かっこよかったなあ。
ところでそのコンセプトが突飛すぎたのか日本では販売が苦戦したアスティナですが、欧州では”スタイリッシュで実用性も高い”と評されスマッシュヒットを記録しています。となると、気になるのはその海外名。ファミリアは323だったけど、カタチが全然違うアスティナは? その答えは「323F」。つまり海外でも(何か変な言い回しですが)ファミリア・ファミリーとして扱われていたのですね。さらに余談ですが「ランティス・クーペ」の海外名も何と323F。その名前からもアスティナの実質的な後継車がランティス・クーペだったことがわかります。ということで次号は……おっとっと、それ以上は言えません(笑)。今回のヤングタイマー列伝は、まさかの次号に続きます!
この記事を書いた人
1971年生まれ。東京都在住。小さい頃からカーデザイナーに憧れ、文系大学を卒業するもカーデザイン専門学校に再入学。自動車メーカー系レース部門の会社でカーデザイナー/モデラーとして勤務。その後数社でデザイナー/ディレクターとして働き、独立してイラストレーター/ライターとなった。現在自動車雑誌、男性誌などで多数連載を持つ。イラストは基本的にアナログで、デザイナー時代に愛用したコピックマーカーを用いる。自動車全般に膨大な知識を持つが、中でも大衆車、実用車、商用車を好み、フランス車には特に詳しい。
■関連記事
- 力強い走りのPHEV、新たなフラッグシップSUV「CX80」を展示!マツダ・ブース出展情報【EV:LIFE 神戸2024】
- アオシマ楽プラ「FD3S RX-7」に新色登場!人気のコンペティションイエローとモンテゴブルーが仲間入り
関連記事
愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?
複数社を比較して、最高値で売却しよう!
車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。
手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!
一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!
【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>