【タイヤカタログ2022-2023冬】新コンパウンドで向上したエッジ効果と密着効果『ミシュラン・エックスアイス スノー』

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凍結路にも積雪路にも強い、ミシュランの新スタッドレス

ミシュランの主力スタッドレスであるミシュラン X-ICE SNOW/X-ICE SNOW SUVは、日本のニーズに合わせ、北海道でもテストを重ねて開発。そんな同モデルは新コンパウンドの採用で、従来モデルのミシュラン X-ICE3+を超える凍結路性能を実現している。

【写真6枚】新たに採用したエバー・ウインター・グリップコンパウンドの威力で安全性向上! 

ミシュランの(X-ICEシリーズは、商用車用を含め5タイプが揃うスタッドレスタイヤだ。中でも、X-ICE SNOW/X-ICE SNOW SUV(以下Xアイス スノー)は主力モデルに位置付けられる。従来モデルの(X-ICE3+(以下3+)に対して、氷上と雪上でのブレーキ性能がそれぞれ9%と4%向上。

実際に、氷上の屋内テストコースでゴルフに履き、Xアイス スノーと3+のブレーキ性能を確かめたところ、ABS作動時の制動距離が短くなったことを体感。極低速になるとABSの作動が自動解除されるが、タイヤがロックしても氷上での食いきを保つ。

Xアイス スノーは、停止からの再加速でも穏やかなアクセル操作を心がけるだけでいい。トラクションコントロールに頼るまでもなく、加速の伸びも確かめられる。3+は、同じアクセル操作で加速すると早期にトラクションコントロールが作動しエンジンのトルクを絞る。つまり、3+の方がよりスリップしているということだ。

Xアイス スノーのこうした性能は、新たに採用したエバー・ウインター・グリップコンパウンドの威力といえる。トレッド面に3+よりも大きく不均一な凹凸を生成し、エッジ効果と水膜を破ることで氷上での密着効果が増す。

雪上では、ブレーキ性能だけではなくコーナリング性能が向上したことも確かめられた。屋外のテストコースでクラウンとハリアーに履き比較したところ、Xアイススノーはステアリング操作の通りに走れる限界もかなり高い。3+は、コーナリング中に大きく切り込むとXアイス スノーよりも早期にスリップが始まってしまう。

また、Xアイス スノーは優れた性能持続性を獲得。スタッドレスタイヤは摩耗が50%に達すると冬タイヤとして使えないが、その状況まで新品時のトレッド状態を維持し性能劣化が抑制される。

リポート=萩原秀輝 ルボラン2022年12月号より転載

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