ボクらのヤングタイマー列伝:第9回『フェラーリ・モンディアル』ミッドシップ2+2車特有の”異形感”がたまらなく刺さるモンディアル

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遠藤イヅルが自身のイラストともに1980年代以降の趣味車、いわゆる”ヤングタイマー”なクルマを振り返るという、かつて小社WEBサイトでひっそり!? 連載していた伝説の連載、その進化版がこの『ボクらのヤングタイマー列伝』です。第9回は、ついにフェラーリが登場! 1980年代以降のヤングタイマー・フェラーリと言えば、328? 348? テスタロッサ系? え、モンディアル!? はい、モンディアルですヨ!

ボクらのヤングタイマー列伝第8回『キャデラック・アランテ』の記事はコチラから

このディメンションから来る、2+2、MR車特有の”異形感”がたまらなく刺さるのです……

ボクはスーパーカーブーム世代なのですが、幼少の頃から今に至るまで、2+2(4人乗り)スーパーカーが妙に好きなんです。ブーム真っ盛りは幼稚園〜小学校低学年くらいで、フェラーリなら「365GTB/4デイトナと365GT4 2+2(のちの400、412)、どっちがいい?」と聞かれたら、あまり悩むことなく後者を選んでしまうような子供でした。幼少の頃から実用車好きというボクの性質が、スーパーカーの”狭いながらもがんばって設けられた+2シート”に、実用車を思わせたのかもしれません。

フェラーリの2+2といえば、エッジが立ったベルトーネ・デザインが特徴のディーノ208/308G T4が思い出されます。フェラーリには1960年代から2+2のFRグランツーリスモが存在し、1973年に登場した208/308GT4はランボルギーニ・ウラッコと同じくMR、2+2というレイアウトを採用したモデルでした。ディーノ246が1975年に308GTB/GTSへ発展的モデルチェンジを果たした後も並行して生産され、しかもその後継車まで用意されました。それが、今回取り上げるモンディアルです。

モンディアル(1980年の登場当初は『モンディアル8』と呼ばれた)は2+2モデルながらピニンファリーナにデザインが預けられ、基本設計も308と同じになったことから、見た目どおり308の車体延長版となりました。しかしピニンファリーナの力量でも308比+300mmのとなったホイールベースの消化は難しかったようで、キャビンサイズをなんとか小さく見せようとルーフ後端には黒くて太いモールを設け、リアドアからリアタイヤまでの広い空間には大きなインテークを開けるなどさまざまな工夫がされていますが、それでも少々胴長に見えてしまうのは仕方ないところ。しかし個人的にこのディメンションから来る、2+2、MR車特有の”異形感”がたまらなく刺さるのです。

そんなモンディアルですが、メインである北米市場での需要を受け販売を継続。1982年には308に続いて4バルブ化、1983年には4人乗りフルオープンのカブリオレ追加、1985年には328と同じく3.2リッター化、1989年には348に先行してエンジンが縦置き3.4リッターになるなど、モンディアルもV8フェラーリ進化とともにアップデートされていきました。

個人的には3.2クーペが好み、いや、やはり3.4リッターの『t』も捨てがたい。でもアメリカ西海岸よろしく4人でフルオープンにして湘南を流したいとも思うので、そしたらカブリオレじゃないとダメだなあ。あ、でも、ここで乗せるのは女子ではなく、4人全員男のほうがビジュアル的に面白い。おじさん4人でスコーンと抜けた青空の下フェラーリのフルオープン! ああ! なんだかとっても楽しそう……(笑)。仲のいい友達同士で狭いクルマに押し込まれてワイワイ騒いだあの楽しさをフェラーリで味わえたら、たとえ一瞬でも、人生のあれやこれや、いろいろを忘れられる気がするのです。

カー・マガジン464号より転載

この記事を書いた人

遠藤イヅル

1971年生まれ。東京都在住。小さい頃からカーデザイナーに憧れ、文系大学を卒業するもカーデザイン専門学校に再入学。自動車メーカー系レース部門の会社でカーデザイナー/モデラーとして勤務。その後数社でデザイナー/ディレクターとして働き、独立してイラストレーター/ライターとなった。現在自動車雑誌、男性誌などで多数連載を持つ。イラストは基本的にアナログで、デザイナー時代に愛用したコピックマーカーを用いる。自動車全般に膨大な知識を持つが、中でも大衆車、実用車、商用車を好み、フランス車には特に詳しい。

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