ラグジュアリーな邸宅のオーナーは親孝行青年、家族12人ぐらしのガレージハウスを計画
今回紹介するのは、微笑みの国・タイで、別荘を企画、販売する不動産会社の代表を務めるプリンスさんのガレージハウスだ。首都バンコクからクルマで2時間、約500坪の土地に建てられたという豪華なガレージハウスから登場したのは、爽やかな青年。彼こそがタイ王国・不動産業界の若きエリート、プリンスさんだ。
所有するクルマは4台で、初代ミアータ(マツダ・ロードスター)をこよなく愛しているとのことで、このガレージハウスは、同じミアータクラブに所属する友人が経営する建築事務所「VOLUME MATRIX」が設計したとのこと。この日はプリンスさんとその彼女が出迎えてくれたが、このガレージハウスで両親、兄弟10人と暮らしているという。彼がこの地に決めたのは、日本でいう風水(タイではウォンチューイ)によるもの。山が見え、湖があり、太陽が上がる運気のいい場所だったのだそうだ。
ガレージハウスのテーマは、家族全員が幸せになること。プールやトレーニングジムが敷地内にはあるのだが、タイは気候が暑いこともあり、空調の効いた室内で母親がトレーニングでき、祖母の体調を整えられるようにとプリンスさんが家族のために要望したものだとか。また彼は昔からクルマが好きであったため、どの部屋からもガレージが見えるように設計。
さらに隣の敷地がゴルフコースということで、窓ガラスを多用してコースの緑がよく見えるように設計されている。プリンスさんは、クルマのほか筋トレが趣味でもあり、朝6時からトレーニングをスタート。なんと、このトレーニングルームからもガレージが見渡せるほか、ガレージ横にも約25mのプールが併設されている。これまで取材したタイのガレージハウスには、玄関やリビングから必ずといっていいほど滝やプールが見えるように設計されているが、これは暑いタイで涼しくなるための方法といえるだろう。
5mもの天井高があるガレージ!
さて、プリンスさんのガレージに収まるのは2018年式ポルシェ718ボクスターと1992年式マツダ・ミアータの2台。シャッターはアクリル製で、幅約6m、高さが約5mもあるオーダー品だ。床はタイル仕上げとなっており、クルマの位置がわかるよう、石の素材を一部変更されていた。
また家族と暮らす広い居住スペースは、天然木の床と白い壁で構成され、ナチュラルかつシンプルなたたずまいとなっている。家族が10人と多いが、それぞれがどの部屋にいても家族の気配が感じられやすいよう、窓が多用されるなどの工夫が施されている。
タイ王国の特徴として、大きな邸宅には家政婦さんがいることが多い。リビングにあるアイランドキッチンは普段使用されておらず、食事を作るために設けられた別のキッチンから料理が提供されているとのことだ。
シンプルなデザインのなかに、水やグリーンの借景を取り入れた贅沢なガレージハウス。こうしたガレージハウスを、今度は不動産のディベロッパーとして顧客のために開発し、浸透させたいとプリンスさんは語っていた。
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