2Lターボの「420i/420i Mスポーツ」に加え、3L直6ターボを積むMパフォーマンスモデル「M440i xDrive」を設定
2月25日、BMWジャパンはフルモデルチェンジを受けた新型「BMW 4シリーズ・カブリオレ」の日本導入を発表、同日発売を開始した。顧客への納車は、2021年3月以降を予定している。
●新型「BMW 4シリーズ・カブリオレ」モデルラインアップ
・420iカブリオレ:6,410,000円
・420iカブリオレMスポーツ:6,960,000円
・M440i xDriveカブリオレ:10,890,000円
※価格は消費税込み
新型4シリーズ・カブリオレは、もちろんスポーティでエレガントなデザインとダイナミックな運動性能を持つ4シリーズ・クーペがベース。ルーフを開け放つことで、オープンエア・ドライビングを可能とするモデルだ。
そのルーフは、先代までのリトラクタブル・ハードトップに代わり約18秒で開けることができるキャンバス製に回帰。ソフトトップを閉じれば、AピラーからCピラーにかけて流れるような美しいルーフラインを持つエレガントなクーペスタイルとなる。
エクステリアデザインは、4シリーズ・クーペと基本を共有している。フロントマスクにおいては、BMWのアイコンとなるキドニーグリルを1930年代に一世を風靡した「BMW 328」、1960年代に登場の「BMW 1600」や「BMW 2002」と同様、縦型にデザインすることでスポーティかつエレガントなキャラクターを際立たせている。さらにキドニーグリルを大型化することで、その存在感が余すことなく表現されている。
リヤビューにおいては、BMW伝統のL字型コンビネーションランプを4シリーズ・クーペと同様、立体的かつ有機的な曲線を与え、さらにライト周りをブラックアウトすることでBMWのクーペモデルらしい個性的なルックスが表現されている。
車体は、カブリオレらしいダイナミックな走りを実現するために、サスペンション取り付け部やアンダーフレームを強化するとともに、高剛性ボディを採用してロール剛性を強化。キレのあるスポーティなハンドリングに加え、屋根を開けた状態での衝突時における安全性能を向上させるため、カブリオレ特有の補強が施された。
420iカブリオレ/420iカブリオレMスポーツには、184ps/300Nmを発揮する2L直列4気筒ターボエンジンと8速AT(Mスポーツは8速スポーツAT)を搭載。WLTCモード燃費は13.3km/Lをマークする。
一方、MパフォーマンスモデルのM440i xDriveカブリオレには、387ps/500Nmを引き出す3L直列6気筒ターボと8速スポーツATを搭載。BMWのインテリジェント四輪駆動システム「xDrive」が組み合わされるほか、Mアダプティブサスペンション、Mディファレンシャルの採用により、悪路でも安定したコントロールとスポーティな走りを実現する。0-100km/h加速タイムは4.9秒と発表された。
M440i xDriveカブリオレはまた、Mパフォーマンスモデル専用色となるセリウム・グレーをキドニーグリルやエアインテーク、エアブリーザー、ミラーキャップに採用してハイパフォーマンスモデルとしての存在感と個性を演出。また、トランクリッドにはMリアスポイラーを装備。空力特性を高め、高速走行時の安定性を向上させている。
安全機能・運転支援システムにおいても、新型4シリーズ・カブリオレは最新世代へと進化している。4シリーズ・クーペと同様、高性能3眼カメラ&レーダー、および高性能プロセッサーによる高い解析能力の最先端運転支援システムが標準装備となり、高速道路での渋滞時においてドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システム「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」が装備。一定の条件下において、ステアリングから手を離しての走行が可能となっている。
加えて「ドライビング・アシスト・プラス」を標準装備。これにはアクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付き)、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト、サイド・コリジョン・プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能が含まれており、安全・快適なドライブをサポートする。
さらに標準装備となる「パーキング・アシスタント」には、車両が直前に前進したルート最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となるリバース・アシスト機能が採用されている。日本に多数点在する細い道での対向車とのすれ違いに困った際など、安全かつ正確に、元のルートに復帰することが可能となる。
コネクティビティにおいても大幅な進化を遂げている。「OK, BMW」と話し掛けることで、車両の操作、目的地の設定等が可能な「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」を採用。AI技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となるBMW最新の機能だ。
今までの音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉でドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動可能にするほか、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほどドライブにおける真のパートナーとしての役割を担うことが可能となる。そして、BMWのインテリジェント・パーソナル・アシスタントの最たる特徴は、ドライバーがシステムの「名前」を自由に付けることが可能な点だ。例えば起動する際、「OK, BMW(オーケー・ビー・エム・ダブリュー)」だけでなく、「4シリーズ」と、呼びかける言葉を任意に設定することが可能なため、より身近な存在としてストレスなく使用可能だ。
このほか、「BMWコネクテッドドライブ」の標準装備により、スマートフォンで事前に検索した目的地を車両に送信する等、利便性を大幅に高めている。また、車両のキーを持たずとも、iPhoneをドアハンドルにかざすことで、車両のロック解除/施錠、さらには、エンジンの始動も可能だ。
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