ブガッティのライフスタイル・コレクションから新型シロンをイメージしたカプセルコレクションが展開中。ここでは、その代表格であるレザージャケットをご紹介する。

※この記事はル・ボラン2016年10月号からの転載です。掲載商品は現在販売していないものもあります。

シロン ドライビング ジャケット

今年のジュネーブ国際モーターショーでセンセーショナルデビューを飾ったのがブガッティ・シロンだ。あのヴェイロン誕生から10年を経て、ブガッティの新たな伝説が始まったのである。

ヴェイロンは1000ps以上の最高出力に、ギネスにも認定された世界最速の時速431km/hを叩き出す。対するシロンはこれを超えるパフォーマンスを持つこと必至。1500psの最高出力で新たな世界最速記録に挑む。3億円以上といわれる価格にも関わらず、唯一無二の存在は世界のミリオネラーを虜にし、500台の限定生産のうち、すでに1/3のオーダーが完了したといわれる。

ブランドでは独自の世界観をクルマの枠に留まることなく、ファッションやアクセサリー、ステーショナリー、家具など幅広いライフスタイルアイテムで展開する。今回紹介するのは、そのレザージャケットだ。

伝統的なボディカラーのデュオトーンをブルーとブラックのグラデーションで表現し、エイジングしたようなレザーの自然な風合いが楽しめる。背中にはシロンのシートに施されたキルティングを再現。また内側にはメタリックライニングにシロンのデザイン画を描き、その周囲をフロントグリルのホースシュー（馬蹄形）をモチーフにしたパイピングで取り巻いている。ヴェイロンの最高速にちなんだ431着の限定生産だ。

扱っているのは国内では東京南青山にあるブガッティ東京のみ。ちなみに同店はロンドン店に次ぐ世界2号店であり、とくにクルマのショールームとブティックを兼ねたショップ形態としては初の試みとして、世界のブガッティファンからも注目を集めている。

驚いたのは、こうしたファッションアイテムは靴下と下着以外ほぼすべて揃えているということだ。しかも上質な素材や凝ったデザインは、自動車ブランドのロゴをつけただけのノベルティの延長のようなものが多い中、一線を画する。ブランドの創立者エットーレ・ブガッティはイタリア人であり、アーティストだったという。そうした洒落者の感性も受け継いでいるということだ。

そしてオリジナリティはブガッティオーナーばかりでなく、スーパーカーやブランドに憧れるオーナー予備軍も虜にしているとか。実車は無理でも、これなら手にすることができるかもしれない。

Chiron Driving Jacket THE ETTORE BUGATTI COLLECTION
1909年にフランスで誕生したブガッティは、イタリアの芸術一家が出自という自動車ブランドとして稀有な存在。長い歴史の中で数々の芸術的名車が世界のレーシングシーンを席巻し、その名声を欲しいままにしてきた。2013年にブランドの持つ世界観を、ライフスタイルに表現した「ライフスタイル・コレクション」を発表。現在、紳士服を中心に、筆記用具、クリスタル、家具に至るまで展開中だ。今回は、話題の新型モデル「Chiron／シロン」をイメージしたコレクションの中から、ブルーとブラックのデュオトーンが見事なドライビング・ジャケットをセレクト。丈夫なカーフレザーを使用し、背中にはシロンのシートに施されるダイナミックキルトをそのまま表現。左肩に輝く「BUGATTI」のマカロンロゴはシルバー製というこだわりよう。価格：561,600円（税込）。

●問い合わせ先：ブガッティ 東京　https://www.partner.bugatti/japan/

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