ポルシェの歴史に敬意を表した「ヘリテージデザインエディション」
6月2日、ポルシェジャパンは新型「911タルガ4S」に設定された特別限定モデル「ヘリテージデザインエディション」の予約受注を開始した。消費税込みの車両本体価格は26,160,000円で、ステアリング位置は左右から選べる。
「911タルガ4S ヘリテージデザインエディション」は、1950年代と1960年代初頭のデザインエレメントを備えた最新の911。歴史的なエクステリアとインテリアのデザインエレメントが、ポルシェエクスクルーシブマニュファクチャーのリミテッドエディションとして再解釈され、最新テクノロジーと組み合わされている。
ポルシェAGのオリバー・ブルーメ会長は、このモデルに次のようなコメントを発表している。
「私達はヘリテージデザインモデルによって、お客様とファンの皆様の1950年代、60年代、70年代、80年代の記憶を呼び起こします。これらのエレメントを現代的に解釈し展開するのに、ポルシェほどふさわしいブランドは他にありません。私達はこのような方法でお客様のご要望にお応えします。さらに、このエクスクルーシブなスペシャルエディションとともに、当社の製品戦略において”ライフスタイル”を表現する新しい製品ラインも確立します」
ベースモデルの新型911タルガ4Sは、最新テクノロジーのシャシーやアシスタンスシステム、インフォテインメントを備えている。パワートレインは450ps/530Nmを発揮する3L水平対向6気筒ツインターボエンジンと8速DCT(PDK)の組み合わせで、304km/hの最高速、3.6秒の0-100km/h加速をマークする。
専用塗装のチェリーメタリックと他の4種類のエクステリアカラー、およびゴールドのロゴが、1950年代スタイルの本格的な外観を生み出しており、独特な歴史的テーマのホワイトのカラーリングを備えているのが特徴だ。フロントフェンダーの槍型グラフィックのモータースポーツエレメントは特に印象的なディテールだ。
さらなるハイライトがラゲッジコンパートメントグリルのポルシェヘリテージバッジだ。このデザインは、10万kmを走行したときに授与されたポルシェ356のバッジを連想させるもの。現代的な工夫を加えた過去の品質のしるしがリヤを美しく飾る。
ボンネット、ステアリングホイール、ホイールセンターキャップ、および車両キーに冠された1963年当時のポルシェクレストは過去と現在をさらに深く結びつける。この歴史的モチーフは、エンボスヘッドレストとキーポーチにもエンボス加工される。この特徴は標準装備の20/21インチ カレラエクスクルーシブデザインホイール、そしてクラシックな外観のブラック塗装ブレーキキャリパーによって、さらに強調されている。
インテリアも過去への敬意を表している。エクスクルーシブなツートーンレザーインテリアは、ボルドーレッドレザーとアタカマベージュOLEAクラブレザーの組み合わせ、またはブラックレザーとアタカマベージュOLEAクラブレザーの組み合わせを設定。シートとドアトリムへのコーデュロイの使用は、ポルシェ356に使用されていた素材への回帰と、1950年代の時代精神と流行の復活を意味するものだ。
グリーンで照明されるクラシックな外観のレブカウンターとストップウォッチは、マイクロファイバーファブリックによるパンチングルーフライナーや広範なエクスクルーシブマニュファクチャーレザートリムとともに、コンセプトのエモーショナルな特質を強調。ダッシュボードトリムパネルの金属製エンブレムには、リミテッドエディションナンバーが記載されている。
なお、このモデルは新型911のコードネームと同じ992台限定で生産され、現行911モデルのインテリアでもヘリテージデザインパッケージが選択可能になる。
また、このモデルの登場に合わせてポルシェデザインからは、コレクターズモデル購入者専用のリミテッドエディション高級クロノグラフを発表している。「クロノグラフ 911タルガ4S ヘリテージデザインエディション」がそれだ。この機械式腕時計は、すっきりとしたエレガントなデザインで、車両と同様に992モデルに限定される。デザイナーは細部に渡って、伝説のポルシェ356とアイコニックなポルシェ911タルガからインスピレーションを得た。たとえば、ホワイトの秒針と「フォスファラスグリーン」のリングを備えた文字盤のデザインは、車両のスピードメーターとレブカウンターがベース。インデックスはポルシェ特有のフォントでデザインされており、ストラップはポルシェ車の純正インテリアレザーを使用。“911”のエンボス加工は、アイコニックなスポーツカーへの敬意が示されたものだ。
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