周囲の安全確認をサポートするとともに走行時の安全性を向上
2020年4月17日、トヨタはトヨタ救急車を一部改良し、2020年6月26日に発売することを発表した。
今回の一部改良では、車両後方のカメラ映像を映し出すデジタルインナーミラー※1や車両を上から見たような映像をナビゲーション画面へ表示するパノラミックビューモニター※1を採用し、患者室で遮られる後方視界や目視しにくい周囲の安全確認をサポートするなど、視認性を向上。
また、衝突回避支援パッケージToyota Safety Sense※2や、VSC※3&TRC※4などを標準装備したほか、路車間・車車間通信を活用し、対向車、歩行者情報などをドライバーへ注意喚起するとともに、サイレンを鳴らしている場合に、緊急車両の存在を周囲の車両へ通知する運転支援システムITS※5 Connect※1を設定するなど、走行時の安全性により配慮した改良となっている。
そのほか、トランスミッションを6速化し、静粛性を高め、より滑らかな走りを実現している。
※1 オプション ※2 ミリ波レーダー+単眼カメラ方式、歩行者[昼]検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート(車線逸脱警報)、オートマチックハイビームの3つの先進安全機能を組み合わせ、衝突回避や衝突時の被害軽減をサポート(レーダークルーズコントロールは装備には含まれない) ※3 VSC Vehicle Stability Control(車両安定制御システム) ※4 TRC Traction Control(タイヤ空転抑制機能) ※5 ITS Intelligent Transport Systems(高度道路交通システム)
■取扱い販売店/全国のトヨタ店(東京地区はトヨタモビリティ東京(株)、大阪地区は大阪トヨペット(株))
■メーカー希望小売価格価格帯/5,645,000円~11,898,000円(税込み)(北海道のみ価格が異なる。価格にはリサイクル料金は含まれない)
トヨタカスタマイジング&ディベロップメントでは感染症対策商品を急ピッチで開発中
今回救急車の開発を担い、日本の救急車市場で大きなシェアを握るトヨタカスタマイジング&ディベロップメントでは、さらに救急車の救急医療中の感染拡大防止に向けた開発を急ピッチで進めており、海外依存品の国内生産化と搬送車両とのマッチングなど多くのメリットを提供が期待される。
開発中商品
・医療従事者に向けた治療時飛沫感染防止機材
次世代救急医療に向けた研究を共同で行っている都内大学病院の依頼で開発実験中で、2020年4月下旬までには、現場実証に投入予定。COVID-19が注目されるなか、その他の感染症が減った訳ではなく、防護機材が準備できない中で、患者個々をガードする機材の必要性がクローズアップされる。医療用フェイスシールドだけでは防御しきれない、広範囲の飛沫拡散を最小限度に抑える効果を目指し開発中。
・救急医療従事者に向けた搬送時ウイルス感染防止機材
世界的な新型コロナウイルス流行の中で、特殊救急資機材は枯渇しているのが現状だが、大手繊維メーカーの出荷制限により入手困難になったウイルス除去フィルターの国内生産可能なメーカーとタイアップして、「陰圧搬送用簡易カプセル」を開発し、既に、試作を終え近日デリバリー可能。乾電池式にする事により、軽量化と電源の入手性。更に軽感染症者への対応も可能。
その他、感染症対策に対しての活動は順次トヨタ救急車webにアップされる。
トヨタ救急車web https://himedic.toyota-cd.co.jp/
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