搭載する6気筒ツインターボは445㎰にパワーアップ
BMW Ⅿのエントリーモデルとなる「M2コンペティション」の走りに一層の磨きをかけた「M2 CS」市販型プロトタイプが、ニュルブルクリンクで高速テストを開始した。
「CS」は「Coupe Sport」を意味し、長年BMWの高性能スポーツに与えられてきたネーミング。情報によると、BMWではすべてのラインナップに「M」と「CS」の商標を登録しているという。そんな伝統の称号が与えられる最強のⅯ2だが、今回の開発車両が従来と大きく異なるのはボンネットフードにカーボンファイバー製パワーバルジが装備されたことで、おそらくこれが最終市販型と思われる。
そのほかではフロントスプリッター、ミラーキャップ、ルーフ、トランクリッドスポイラー、リヤディフューザー、室内ではセンターコンソールやドアハンドルにいたるまでカーボンを採用。エクスクルーシブ性を演出すると同時に大幅な軽量化が図られる。外観をベース車と比較するとフロントバンパーは専用品のようで、大きく張り出すフロントスプリッターが新たに装着。リヤもバンパーが専用デザインとなるほか、トランクリッドスポイラーは大型化されスプリット形状となっている。また、情報によればボディカラーは「ブラックサファイア」、「アルパインホワイト」、「ホッケンハイムシルバー」、「ミサノブルー」の4色が設定される予定とのことだ。
一方、足回りには19インチ鍛造Yスポークスタイル763Mホイールにサーキット適性の高いミシュラン・パイロットスポーツカップ2 を組み合わせた上でサスペンションも専用にセッティング。ブレーキにもカーボンディスクが採用される。エンジンは「M3」や「M4譲りの3L直列6気筒ツインターボで、最高出力はM2コンペティションの410psを上回る445psを発揮。ミッションは6速MTまたはDCTから選択できる。そのワールドプレミアは最短で9月のフランクフルト・ショー。生産は2020年3月からになるという。
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